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伝説の映像作家・佐々木昭一郎、20年ぶり新作完成!監督業の難しさ実感

伝説の映像作家・佐々木昭一郎、20年ぶり新作完成!監督業の難しさ実感
20年ぶりの新作を語った佐々木昭一郎監督

 NHKの傑作ドラマ「四季 ~ユートピアノ~」「川の流れはバイオリンの音」などで知られる映像作家・佐々木昭一郎監督が、およそ20年の沈黙を破って手掛けた、待望の新作にして初の映画作品『ミンヨン 倍音の法則』がついに完成。17日、都内・駐日韓国文化院で行われた完成披露試写会には、佐々木監督自らが登壇し、ひさびさにメガホンを取ったことについて、「(これまで)誰も声を掛けてくれなかった」とジョークを飛ばすなど、会場は終始、観客の温かい笑顔に包まれた。

 佐々木監督は、元NHKのドラマ演出家として、イタリア賞のグランプリや芸術祭大賞など、数々の賞に輝くテレビドラマ界のレジェンド。その類まれな詩的感性、斬新でみずみずしい映像美は、現在も過去作品の上映会が常に満席となるほど愛されており、後進の作家にも強い影響を与え続けている。

 その佐々木監督が、5年の歳月を掛けて完成させた新作が『ミンヨン』。モーツァルトを愛するソウルの大学生ミンヨンが、古い家族写真に写っていた亡き祖母の親友・佐々木すえ子に魅せられ、彼女の人生を追体験していく姿を、妄想と現実、そしてさまざまな音楽を織り交ぜながら描く。

 約20年ぶりに公の場に登場した佐々木監督は、「映画監督は初めてだったのですが、98%はあっという間に撮ることができた。けれど残りの2%がなかなか撮れなくて5年もかかってしまった。映画監督とは何か、それは周りに迷惑をかける仕事」と監督業の難しさを改めて実感した様子。

 また、本職の俳優を起用しないことで有名な佐々木監督は、「完成披露試写会はいつも一人ぼっち」と寂しい舞台上を見渡しながらぼやき節。それでも会場に駆け付けた気心の知れたスタッフやキャストを紹介するその表情はほがらかそのもの。「今回も身の回りの人ばかりを取り込んで作った作品」と佐々木流の言葉で彼らをねぎらった。

 この日は、音楽の撮影で参加した元・市立船橋高校吹奏楽部の面々も駆け付け、佐々木監督は、「この映画は、吹奏楽部のシンフォニックな音とジュピターの2本柱、その真ん中をモーツァルトのピアノコンツェルトが進行するという三重構造。そしてラストは一直線で終わる」と当時を振り返りながら解説。「主演のミンヨンも歌っているので、皆さんもぜひ歌って。音楽を楽しんでください」と締めくくった。(取材・坂田正樹)

映画『ミンヨン 倍音の法則』は10月11日より岩波ホールにて公開


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