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映画監督・曾根中生さん死去 76歳 『博多っ子純情』『嗚呼!! 花の応援団』など

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曾根中生監督 ご冥福をお祈りいたします-2011年、湯布院映画祭にて
曾根中生監督 ご冥福をお祈りいたします-2011年、湯布院映画祭にて

 26日、日活ロマンポルノを代表する映画監督の曾根中生(本名:曽根義忠)さんが亡くなった。76歳だった。配給会社の日活によると、曾根監督は26日午前11時36分、肺炎により息を引き取ったという。葬儀は8月27日午後1時から大分典礼 臼杵斎場にて。喪主は故人のご子息である曽根周平氏が務める。

 1962年に日活に入社した曾根監督は、鈴木清順監督の助監督として活動するかたわら、脚本家集団「具流八郎」の一員として『殺しの烙印』などを手掛けた。監督デビュー作は1971年のロマンポルノ『色暦女浮世絵師』。その後、『(秘)女郎市場』『わたしのSEX白書 絶頂度』『天使のはらわた 赤い教室』『新宿乱れ街 いくまで待って』など数々の傑作を生み出した。

 ロマンポルノ以外でも『嗚呼!! 花の応援団』『博多っ子純情』『“BLOW THE NIGHT!” 夜をぶっとばせ』などの一般作を手掛け、鬼才監督として高い評価を受けたが、1988年の『フライング 飛翔』を発表後、映画界から消息を絶ち、その行方を知る人は少なかった。

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 しかし2011年の第36回湯布院映画祭のゲストとして突如公の場に登場。世間を驚かせた。その空白の20数年の間で、火力や電気を使わずに鉄・ガラス以外の物質を灰にする「磁粉体製造装置」、油と水を混合して新しい燃料を作る「エマルジョン燃料装置」という2つの特許を取得。その後も大分県内で実験の日々を送っていた。

 曾根監督の映画監督としての遺作は『フライング 飛翔』。近年は自伝「曽根中生自伝 人は名のみの罪の深さよ」(文遊社)を完成させたばかりで、その発売を間近に控えていた。(取材・文:壬生智裕)

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