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国は放ったらかし…福島からの避難生活者が現状訴え

国は放ったらかし…福島からの避難生活者が現状訴え
避難生活が続く福島県双葉町の方々

 福島第一原発事故により避難を強いられている福島県双葉町の住民たちの姿を追ったドキュメンタリー映画『フタバから遠く離れて 第二部』の初日舞台あいさつが15日、都内で行われ、舩橋淳監督と埼玉県加須市で避難生活を送り、本作にも出演している双葉町の方々(矢内進さん、木村とし子さん、志賀欣一さん・峰子さんご夫妻、高玉輝一さん)が登壇。原発事故や避難生活に対するさまざまな思いを語った。

 日本には福島以外にも多数の原発があり、一部では再稼働の動きも出始めている昨今、原発事故を実際に経験した双葉町の方々はどう感じているのだろうか。矢内さんは、「目に見えないものだから、経験していない人にはわからないこと。17日に1度、双葉町に帰ったけれど線量計が鳴りっぱなし。もう(復興キャンペーン名になぞらえて)スマイル双葉じゃないね」と嘆く。

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矢内進さん

 さらに、被爆した国道6号線が今年9月に開通したことに対して、矢内さんは、「われわれは普通のマスクだけで通っているのに、政治家はなぜ完全防備で通るのか。本当に安全なら、われわれと同じようにマスクで通ればいい」と疑問を投げ掛けた。

 一方、先が見えない避難生活について舩橋監督は、「国は避難指示が出てから6年間は最低故郷に帰れないと言っている。それ以降について質問すると一切答えない。何も提示されないまま放ったらかしにされている」と現状を説明。
 
 まさに「いつ帰れるのか」という答えがないまま、あやふやな情報で町が分断されている中、矢内さんは、「家族がバラバラになってしまったことが情けない」と表情を曇らせ、木村さんは、「早く安心して生活できる住まいがほしい」と切に願う。

 そんな中、志賀さん夫妻は、避難先の加須市に双葉町のコミュニティーができたこともあり、「いま住んでいるところはとてもいいところ。福島にはもう帰りたくない」と本音を吐露。その心境の変化が長引く避難生活を物語っている。

 一人一人の言葉に真摯(しんし)に耳を傾けながら、「双葉町の皆さんが安住できる場所に落ち着ける日まで撮影は続けたい」と語る舩橋監督。「東京で使われた電気のために避難生活を強いられた人々がいる以上、われわれも共犯者」と訴えながら、舞台あいさつを締めくくった。(取材:坂田正樹)

映画『フタバから遠く離れて 第二部』はポレポレ東中野で公開中 全国順次公開


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