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吉行和子、山田洋次作品を待たせて初日駆け付ける「忘れてはいけない」ドキュメンタリー映画公開!

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北井一夫、吉行和子、代島治彦監督
北井一夫、吉行和子、代島治彦監督

 およそ50年に及ぶ成田空港建設反対闘争の歴史をひもとくドキュメンタリー映画『三里塚に生きる』の初日舞台あいさつが22日、渋谷のユーロスペースで行われ、朗読を担当した女優の吉行和子が登壇。この日、吉行は、山田洋次監督最新作『家族はつらいよ』のクランクアップだったにもかかわらず、思い入れの強い本作のために、撮影を夕方に変更して初日に駆け付けたことを明かした。

映画『三里塚に生きる』フォトギャラリー

 本作は、1960年代に始まった成田空港建設反対闘争(三里塚闘争)の様子を、かつての映像と現在も闘争を続けている人々の生きざまを交錯させながら映し出す入魂のドキュメンタリー。小川紳介監督作『日本解放戦線 三里塚の夏』などの撮影を手掛けた大津幸四郎が監督と撮影を担当し、『まなざしの旅 土本典昭と大津幸四郎』の代島治彦が共同監督として参加。俳優の井浦新も吉行と共に朗読を担当している。

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吉行和子

 空港建設によって自宅と田畑を強制収用された故・大木よねさんが、生前に書き記した「戦闘宣言」の朗読を担当した吉行は、「役者がどんなにがんばってもどうしようもない、すごい女性ですね。よねさんの生きていく『力』に触れたことによって、自分もしっかりと生きていかなければと思いました」と本作から大いに刺激を受けた様子。

 また、圧力に負けて流されていく時代の風潮に対して吉行は、「結果がダメでも、闘っていこうというエネルギーは必要。昔の話だからといって敬遠せずに、若い方にもぜひ観ていただきたい。ご覧になれば、今に続いているということがよくわかる」と強調。さらに、「自分の中にエネルギーを残していないと、長い人生がつまらないものになってしまう。わたしも嫌なことを忘れて生きていきたいタイプですが、それでもやっぱり『忘れてはいけない』というものがあるということを、この映画によって思い知らされました」と胸の内を明かした。

 なお、この日は共同監督の代島と、三里塚闘争を撮影し続けている写真家の北井一夫(本作に出演)も登壇。大津監督は、体調を崩し入院中ということで不参加となり、代島監督が「今日を楽しみにしていたので無念だったと思う」と気持ちを代弁していた。(取材:坂田正樹)

映画『三里塚に生きる』は渋谷のユーロスペースで公開中

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