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なぜ、ラジー賞?その傾向と楽しみ方【第87回アカデミー賞】(1/2)

なぜ、ラジー賞?その傾向と楽しみ方
『トランスフォーマー』シリーズだけじゃない! ラジー賞に愛されているマイケル・ベイ監督 - Raphael Dias / Getty Images for Paramount Pictures International

 ハリウッド映画界のビッグな祭典、アカデミー賞授賞式が間近に迫ってきたが、映画ファンが注目するもうひとつの米映画賞の発表も刻一刻と近づいている。ゴールデンラズベリー賞通称“ラジー賞”。その年もっともヒドかった映画を選出して、その栄誉を讃える(?)イベント。今年もアカデミー賞授賞式の前日、現地時間の2月21日に授賞式が開催される。今回は人気SFアクションシリーズの新作『トランスフォーマー/ロストエイジ』が最多7部門でノミネートを果たしてしまったことが話題の中心。日本でも大ヒットした作品だから、“えっ、面白かったじゃん!?”と動揺する方もいるだろうが、まあ落ち着いて。ここでは、どんな映画がラジー賞に好まれるのかを考えてみよう。(文・相馬学)

 まずはラジー賞の選考について、おさらいを。アカデミー賞が米映画アカデミーの会員によって選ばれるのと同様に、ラジー賞もゴールデンラズベリー財団なる怪しげな組織の会員によって選ばれる。映画人からなるアカデミー会員とは異なり、こちらには少額の会費を払って参加した一般の映画ファンも多数、存在する。ひと口に“映画ファン”と言っても度合いはさまざまだが、わざわざお金を払ってサイテーな映画に一票を投じようとするくらいだから、ある程度の本数を見ている、ある程度“目の肥えた”映画ファンであることは間違いない。そんなファンに最低映画の烙印を押されるのは、どんな作品か?

ラジー賞
ラジー賞トロフィー

 第一に莫大な製作費が費やされた、鳴り物入りの超大作。巨額の予算を投じて話題にはなっているものの、それに見合う面白さだったのか? そんな疑問が生じた場合、ラジー賞の候補となるケースは多い。新作が公開される度にラジー賞候補となる『トランスフォーマー』シリーズは、まさにその典型。ハリウッドでは1憶ドル(約120億円)の製作費を投じると大作と見なされるが、『トランスフォーマー』は1作目の製作に1億5,000万ドル(約180億円)を費やし、以降は2億ドル(約240億円)前後の予算を注ぎ込んでいるのだから、相当に贅沢なシリーズと言える。ちなみに今年ノミネートされた最新作『ロストエイジ』はシリーズ最高額の2億1,000万ドル(約252億円)が投入された。これは2014年に全米公開された作品では文句なしにトップクラス。しかし面白さや質の高さがそれに比例したかというと必ずしもそうではなく、映画ファンにはストーリー上のツッコミどころが多々目についてしまうようだ。シリーズ全作の演出を手がけてきたマイケル・ベイは泣く子も黙るヒットメーカーだが、『パール・ハーバー』等で、このシリーズ以前からラジー賞に愛されてしまっている。巨額の製作費が浪費と思われても仕方がない面もあるのだ。(1ドル120円計算)


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