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日本でムーミンを知ったフランス人監督が描いたムーミンとは?

日本でムーミンを知ったフランス人監督が描いたムーミンとは?
ムーミンの名刺を持つグザヴィエ・ピカール監督

 現在開催中のニューヨーク国際子供映画祭に出品された映画『劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンス』について、フランス人監督グザヴィエ・ピカールが語った。

 本作は、ムーミン一家がバカンスで観光地リビエラを訪れるが、フローレンとムーミンパパが貴族の豪華な暮らしに夢中になり、腹を立てたムーミンとムーミンママがホテルを飛び出し一家がすっかりバラバラになってしまう様子を描いている。ムーミンの原作者トーベ・ヤンソンの生誕100周年を記念して製作された全編手描き作品。

 子供の頃「ムーミン」の影響を受けたか、との質問に「フランスでは1990年代に1年だけテレビで放映され、一部の世代だけが子供の頃に影響を受けたが、当時の僕はもう大人で、ムーミンに関しては全く知らなかった。だが、テレビアニメ『ガジェット警部』(日米合作した作品)のクリエイター、ジーン・チャロピンに会う機会があり、彼の紹介で東京に行ったとき、さまざまなムーミンの書物、製品、DVDを見つけた。だから、ムーミンとの最初の出会いは実は日本だった」と意外な答えが返ってきた。

 本作の内容について「ムーミンのキャラクター自体は子供に合わせたものだが、原作者トーベが書いていた小説は、個人的には大人向けに思えた。その後、彼女がコミック作品として描いた作品は、単純で子供にもわかりやすかった。原作をそのまま映画化したらおそらく10分程度にしかならないが、本作では彼女のスピリッツをできる限り生かし、シリーズを通した作品への彼女の哲学を組み込みながら話を広げた」と中核にトーベの原作があることを語った。

 ムーミンの映画化権を獲得するのに苦労したそうで、「長い間、映画化さえ許されなかった。5年前にようやく映画化権が解禁されたものの、日本やアメリカを含めた多くのスタジオが当時『ムーミン』の映画化を望んでいた。でもその多くは、ムーミンをディズニー作品のように大きな作品にしようと考えていた。そこで金のなかった僕は、僕のアイデアで描いた2分半のムーミンの映像をトーベ・ヤンソンのめい、ソフィア・ヤンソンに見せた。数日後、彼女が『あなたがムーミンの映画化権を獲得した』と言ってくれたんだ」と明かした。

 映画は、色彩と音楽が際立ち、ムーミン谷のムーミン一家とは異なるが、ムーミン一家の特徴が生かされた作品だ。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

『劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンス』は全国公開中


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