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木内みどり、今はテレビをつけない「かつては出ていた側ですが…」

木内みどり、今はテレビをつけない「かつては出ていた側ですが…」
映画『アラヤシキの住人たち』特別試写会が行なわれ本橋成一監督(左)、木内みどりが出席した

 『アレクセイと泉』『ナミイと唄えば』などの本橋成一監督6年ぶりの映画『アラヤシキの住人たち』特別試写会が、26日、東京・早稲田奉仕園スコットホールで行なわれ、本橋監督と女優・木内みどりがトークイベントに登壇。木内は3.11後、チェルノブイリを取り上げた『アレクセイと泉』が注目された際に上映展開に協力して以来、本橋監督との親交が続いているという。

 本作は北アルプス・長野県小谷村にある「真木共働学舎」の1年を追ったドキュメンタリー。創立40年のこの学舎には、現代社会に肉体的・精神的な生きづらさを抱える人たちとそうでない人たちがともに、大きなかやぶき屋根の下、それぞれの能力を尊重しながら暮らす。クルマが入らない山奥の静かな四季の移り変わりは、ひたすら加速し続ける現代社会との際立ったコントラストを描き出す。

 「撮影期間は1年半。2週間ほど一緒に生活しながら撮影するというのを、15回ほどやりました」と話した本橋監督は「学舎に行くには1時間半、山道を歩くしかないんですが、行くたびにタイムトンネルをくぐる感覚でした。都会の時間の流れと全然違うんです。他人のスピードに合わせたり、こうしなきゃいけないという押し付けがなく、各人の得意分野がうまくバラけて、その人の暮らしの場所にうまく収まるんです」と振り返る。

 これに木内は「街を歩くと、ああしろこうしろと、いろんなアナウンスがうるさくてしょうがないといつも思うんです。日本社会はとても緊張を強いられ、細かい約束ごとに縛られてくたびれてしまう。枠からはみ出す人を許さない空気がありますね」と続けたあと「わたしは3.11の原発事故後、自分の生活を反省して、エスカレーターもエレベーターもトイレの便座暖房もやめました。かつてはテレビに出ていた方ですが、テレビをつけるのもやめて。そうするとテレビのうそくささがわかります(笑)。これからはスイッチを切ることも必要では」とコメント。

 本橋監督は「この学舎を作った宮嶋眞一郎先生は、ぼくの中学・高校の恩師でもあるんですが、先生の言葉に“競争社会より協力社会”というのがあります。人々の違いを認めたら、競争は成り立たない、協力するしかないんです。本作に登場する野村瑞穂さんに、撮影のとき、ぼくは監督だから何もしないでブラブラしていると『本橋さんも、もうちょっと働いたら』なんて話しかけられて。そんなやりとりが温かいんです」と、客席に語りかけていた。(取材/岸田智)

映画『アラヤシキの住人たち』は5月1日よりポレポレ東中野ほかで公開


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