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押井守、"友だち”っていかがわしい?独自の友達論を展開

押井守、"友だち”っていかがわしい?独自の友達論を展開
あたりまえのように必要としている友達について疑問を投げ掛ける一冊! 押井守監督

 映画監督の押井守が11日、下北沢で行われた著書「友だちはいらない。」(TV Bros.新書)の発売記念イベントに出席、独自の友達論を展開した。

 同書は、『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』(公開中)など映画監督として活動する中で、仕事仲間はいても友達はいないと主張する押井監督の友達論。雑誌「TV Bros.」などで仕事を共にする映画ライターの渡辺麻紀を聞き手に、人間関係について改めて考察する様子が対談形式でまとめられている。

 出版の理由について押井監督は「普段からジブリや宮さん(宮崎駿)の悪口をさんざん言っても活字になったことがないけど、TV Bros.の麻紀さんのインタビューだと言ったことがほぼそのまんま載っちゃう。そういう面白い場所と、麻紀さんがガーガー言わなかったら出さなかった」と笑顔。

 そんな押井監督だが、友達という存在について「子供のときはいたと思うけど、高校生くらいからは思い当たらない」と述懐。これまで友達について考えたことがなかったといい、「僕はたまたま40年以上、友人っていう人間がいたためしがない。今回、こういう話があったから真面目に検討はしましたけど、結果、やはりいらないのである、となった」と笑顔で続けた。

 さらに「(友達って)いるいらないという以前に、かなりいかがわしいと思う」と切り出すと「友達っていう言葉で何を語りたいのか。何を求めているのかっていう動機の部分ですでにいかがわしい。恋人だったり家族だったりっていうのははっきりしてるけど、じゃあ友人て何だといったらとたんにいかがわしい匂いが立ち上ってくる」と持論を展開した。

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押井守監督

 また、自身の意見について「たぶん、世の中の9割は賛同しないと思う」と言いつつ、「僕の親の世代から友人ていう言葉は聞いたことがない。多分、戦前や戦中からあった概念じゃないんですよ。血縁関係は大事にするけど、第三者っていうのは眼中になかった。そういう世界に生きていたはず。親分だ手下だって関係はあったと思うけど。今の世の中だって、誰が誰の手下だっていうの方が日常的にあるでしょう」と語った。

 ちなみに、現代の友達関係に必須となっているSNSについても押井監督は「やる必要がない」と断言。「仕事以外で何かを発信するという動機がない。周りの人間は迷惑しているかもしれないけど」と言うと、「ネットなんていつ不通になってもおかしくない。結局、電気を使ってるんだから変電所にトマホークを1発撃ちこまれたら終わり。そういうぜい弱なものを根拠に生きたくないっていうのはありますよね」と主張した。(編集部・入倉功一)

「友だちはいらない。」(TV Bros.新書)は発売中 価格:833円+税


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