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チャップリン遺体誘拐事件の映画に遺族が全面協力!息子が語る製作秘話

チャップリン遺体誘拐事件の映画に遺族が全面協力!息子が語る製作秘話
劇中ではサーカスの支配人役!チャップリンの息子ユージーン・チャップリン

 1978年に実際に起きた“チャップリン遺体誘拐事件”をモチーフにした映画『チャップリンからの贈りもの』について、チャップリンの息子ユージーン・チャップリンがその裏側を語った。

 何をやってもうまくいかない2人の貧しい移民が、人生の一発逆転を狙って行った“チャップリンの遺体誘拐事件”。しかし彼らの計画は詰めが甘く、ボロを出してばかりだった……。そんな内容の物語でありながらも、本作はチャップリンの遺族が全面協力。チャップリンが亡くなるまで住んだ邸宅や、埋葬された墓地などをロケ地として提供したほか、孫娘のドロレスがチャップリンの娘役で、そしてユージーンがサーカスの支配人役として出演している。

 そのことについて「本当は許可なしでやってくれてもよかったんだけどね。だからシナリオが送られたときは読む気もしなかったよ」とちゃめっ気たっぷりに切り出したユージーンは、「その後、グザヴィエ・ボーヴォワ監督から電話が掛かってきて『台本を読んでくれた?』と聞くわけさ。僕はついつい『ああ、読んだ読んだ』と返してしまった。彼は才能があるし、魅力もある人物だからね。それで協力することになったんだ」と愉快そうに振り返る。

 ボーヴォワ監督は、第63回カンヌ国際映画祭で審査員特別グランプリに輝いた『神々と男たち』で知られる俊英。ユージーンも「出来上がった映画は父に対する素晴らしいオマージュになっていた。公開と同時に大ヒットするような映画ではないかもしれないが、心温まる映画だ。10年後、20年後でも末永く楽しんでもらえる映画じゃないかと思う」と惜しみない賛辞を送った。

 かつてのチャップリン映画では、主人公が警察官やヒトラーなどの強者に果敢に立ち向かうシーンが数多く描かれ、まさにチャップリンは弱者の味方であった。それでありながら、社会的弱者ともいえる2人がチャップリンの遺体を盗み出したというのはどこか皮肉な話だ。しかしユージーンは「それが人間の愚かさというものなんだよ」と笑いとばす。「映画の2人組はまるでチャップリンの映画のようでもある。悪党になりきれないというか。なんとか生き延びるためにバカなことをしてしまうんだ。父の映画のテーマは人間愛。人間とはどういう生き物なのかと観察し、理解もしていた真のアーティストなんだ」と付け加えた。(取材・文:壬生智裕)

映画『チャップリンからの贈りもの』は7月18日より YEBISU GARDEN CINEMA ほか全国順次公開


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