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ファスベンダー、マクベスは「PTSD」【第68回カンヌ国際映画祭】

ファスベンダー、マクベスは「PTSD」
マリオン・コティヤール、ジャスティン・カーゼル監督、マイケル・ファスベンダー - 第68回カンヌ国際映画祭にて - George Pimentel / WireImage / Getty Images

 現地時間23日、第68回カンヌ国際映画祭でコンペティション部門に出品されたシェイクスピア映画『マクベス(原題) / Macbeth』の公式会見が行われ、マイケル・ファスベンダーが共演のマリオン・コティヤール、ジャスティン・カーゼル監督と出席。マクベスというキャラクターを、PTSDを患っている人物として作り上げたと明かした。

 15歳のときに学校のカリキュラムの一環として、またドラマスクールに通っていたときにもシェイクスピアの劇「マクベス」に触れたことがあったというマイケルは、「でもこのキャラクターがPTSDを患っているとは考え付かなかった。それはジャスティン(・カーゼル監督)が最初の話し合いの際に僕に言ったことなんだけど、それで全てが変わった」と述懐。「たくさんの人々を殺した、毎日戦いに身を投じたということだけでなく、武器は剣で、人の皮膚や筋肉を裂き、骨を折り、そうしたことが手に直に伝わることを、このキャラクターを正しく理解する上でイメージした」。

 マクベスが見る幻覚についてもそのアイデアが役に立ったそう。「僕たちはイラクやアフガニスタンから戻ってきた兵士たちがPTSDを患い、幻覚を見ることを知っている。彼らはクロワゼット(カンヌの通りの名)を歩いていても、次の瞬間バスラ(イラクの都市の名)に居てそれは本物のバスラなんだ。だからマクベスのキャラクターもとてもよく理解できた。彼は魔女を見るけどそれは本当なのか? とかね」と説明した。

 また、マイケルは「マクベス」は「喪失の物語」だと考えているという。「人々は決まって『野心』についての物語だと言う。野心が何をもたらし得るかということを描いているから確かにそうだ。だけど僕は『喪失』の物語だと思う。夫婦が関係を失い、子供を失い、正気を失う。僕はそういうふうに理解しているよ」と自身の解釈を明かしていた。その言葉通り、劇中のマイケルはあらゆるものを失っていくマクベスという人物を鬼気迫る演技で表現している。(編集部・市川遥)


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