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リリー・フランキー、塚本晋也監督『野火』完成に「痛快」 大音量上映で観客を圧倒!

リリー・フランキー、塚本晋也監督『野火』完成に「痛快」 大音量上映で観客を圧倒!
『野火』爆音上映に登壇した森優作、リリー・フランキー、塚本晋也監督 - (c)渡邉俊夫

 塚本晋也監督『野火』(7月25日公開)の大音量上映イベントが1日、渋谷のライブハウスWWWで行われ、塚本監督をはじめ、同作に出演するリリー・フランキーや森優作、ドラマーの中村達也、さらに塚本作品の音楽を数多く手掛ける石川忠が出席した。

 映画『野火』は、作家・大岡昇平が1951年に発表した同名小説を映画化した戦争ドラマ。第2次世界大戦末期のフィリピン・レイテ島を舞台に、肺病で部隊を追われた一等兵が雄大な自然の中で目にする、むごたらしい戦争の現実が描かれる。この日の会場は、立ち見が出るほどの大盛況。上映前のトークに登壇したリリーは、「これだけのお客さんが集まるなんて。やっぱり塚本さんのファンは信頼できますよね」と笑みを浮かべる。

 軽快なトークで会場を爆笑に包んだリリーは、「こういう映画を完成させて公開するのは、塚本さんにしかできないこと」と語ると、戦後70年を経た世の中が「今起きていることを認識したくないし、忘れたいとなっている」といい、『野火』が完成したことに「痛快だった」とコメント。塚本監督は「これから体験者の声が聞けなくなるので、どうすればいいんだろうというのが『野火』を作った理由の一つ。しゃべる人がいなくても映画にすれば残りますから。これから毎年の終戦記念日にやれればいいかな」としみじみ語った。

 その後は、中村と石川が一夜限りのライブセッションを披露。『野火』に至るまでの塚本作品の軌跡を追うかのような鮮烈な映像をバックに、ドラムと鉄の不協和音が響きわたるセッションで、観客を塚本ワールドに包み込んだ。

 しかし、何より観客に衝撃をもたらしたのは、やはり『野火』。兵士たちが目の当たりにした狂気を、爆音でたたきつけられた観客は、ただただ圧倒された様子で、上映後、あいさつに立った中村も、「……絶句」と一言。そんな中で森は、「自分は戦争を知らない世代から生まれてきた世代なので、知らないことが多い。でも、この『野火』という作品では、実際に戦場に放り込まれてしまったらどうなるんだろうということを念頭に置いて現場に立たせてもらったつもりです。また、多くのボランティアスタッフ、僕と同じ若い世代が戦争について考え、試行錯誤しながら作った映画になっていますので、ぜひ皆さまにもSNSなどで広げて、応援していただきたい」と立派にあいさつ。最後にリリーが「『野火』みたいなテーマのしかも戦争映画をインデペンデントで撮られた塚本監督にぜひ拍手を」と客席に呼び掛け、会場は割れんばかりの拍手に包まれた。(編集部・入倉功一)

映画『野火』は7月25日より渋谷ユーロスペース、立川シネマシティほかにて公開


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