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役所広司&宮崎あおいを救った細田守監督の“べた褒め”演出術

役所広司&宮崎あおいを救った細田守監督の“べた褒め”演出術
細田守監督に支えられた声優業 - 宮崎あおい&役所広司

 細田守監督の3年ぶりの新作となるアニメーション映画『バケモノの子』で声優を務めた役所広司と宮崎あおい(宮崎あおいの「崎」は大の部分が立)。二人は、バケモノと少年という、それぞれ実写では演じることのない役柄に不安を抱いていたというが、それを細田監督の演出方法が払拭(ふっしょく)したという。

 アフレコ時、細田監督は褒めながら「もう一回やってみましょうか。じゃ今度はこんな感じでやってみましょう」と声を掛けていたと明かし、細田監督のことを「褒め上手(笑)」と評する役所。一方、前作『おおかみこどもの雨と雪』に続いて、細田作品への参加となった宮崎によると、「普通のお芝居をしているような感覚で演じることができるのが、細田監督のやり方」なのだという。アフレコの際には、動けるようなスペースで共演者と一緒に収録できたとのこと。「順番通りの録音で共演者の方々と一緒に演じることができるので、収録現場に行って感じたまま素直に演じることができた」という。

役所広司&宮崎あおい
和やかな二人

 また役所は、何よりも難しかったのは「絵と合わせること」だったと振り返る。「自分たちの普段の演技は自分たちの体が動いたときに芝居するけれども、アニメーションの場合は自分の役である熊徹が動いているものを見ながら合わせていく。いつもとは逆ですから。そこが一番違うところですね」と説明。完成した作品を観たときも「自分の顔、姿形が出ていないので、初めは気楽だったんですけど、どんどんドキドキしてきました。自分の声がどんなお芝居をしているのかと」と緊張していたという。「プロフェッショナルな声優さんたちは声の感じだけでできるんでしょうけど、つくづく僕たち実写でやっている俳優は体を動かして仕事しているんだなと再確認しました」と語っていた。

 細田監督のことを「シンプルに好きだし、作る作品も大好き」だという宮崎は、制作現場を訪れたときの印象を交えながら、細田作品の魅力を「人への思いがとてもすてきなところが好き」とにっこり。「たくさんのプロフェッショナルな方たちが集まって、しかもその人たちのことを細田監督がすごく尊敬している思いも詰まっているから、人の心に届く作品になっている」と笑顔で語る。役所もまた制作現場を見て、「全てをコンピューターではなく、鉛筆や筆で人間が手で描いている。それが表現として力強く、温かみのある深いものになっていると思います」とアニメーションという表現の魅力をあらためて感じたようだった。(取材・文:永野寿彦)

映画『バケモノの子』は7月11日より全国公開


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