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『天の茶助』SABU監督を焦らせた沖縄のエキストラにまつわるうわさとは?

『天の茶助』SABU監督を焦らせた沖縄のエキストラにまつわるうわさとは?
『天の茶助』について語ったSABU監督 - Andreas Rentz / Getty Images

 現在開催中の第14回ニューヨーク・アジア映画祭で上映された、松山ケンイチ主演の新作『天の茶助』についてSABU監督が語った。

 本作は、SABU監督が、自身の処女小説を自ら映画化した作品。脚本家たちが地上の人間の“人生のシナリオ”を執筆している天界で、お茶くみの茶助(松山)が死ぬ運命にある地上の女性に惹(ひ)かれ、天界を抜け出し彼女を救うために奮闘するというストーリー。

 映画と原作の違いは「原作では沖縄ではなく大都会に降りてくる設定で、登場人物もかなり多いです。茶助がヤクザだった過去ももっと描かれています」と答えた。原作でイラストを担当した漫画「AKIRA」の大友克洋については「僕が俳優時代に、彼の実写作品『ワールド・アパートメント・ホラー』で主演したんです。その後、年に1回電話する関係が続いていました。実はこの小説を執筆した際に、出版社から大友さんに表紙を描いてもらえないかと頼まれて、僕が電話するハメになりました(笑)。でも大友さんは快く引き受けてくれました」とコラボの過程を明かした。

 映画『うさぎドロップ』以来の松山との再タッグは「前作は原作が漫画だったため、彼は漫画に似せた役づくりをしてくれました。今作では過去にヤクザで、アクションシーンもたくさんあったりしたのですが、彼はずっと僕のオリジナル作品に出演したいと言ってくれていて、張り切って演じていました」と答えた。

 オフィス北野とのコラボは海外の映画祭を視野に入れていたからか。「東京フィルメックスのプログラマーの市山さんは、僕が信頼している方で、海外の映画祭にも詳しく、その彼が何かやりたいとおっしゃって、(その紹介で)オフィス北野とのコラボが実現しました」と語った通り、今作はベルリン国際映画祭のコンペ部門にも出品された。

 沖縄撮影とエイサー祭りについて「沖縄に住んで4年になるのですが、エイサー祭りを初めて見てすごく面白かったので、いつか映画に使いたいと思っていました。沖縄での撮影の前に、沖縄は時間に自由な人が多いから、エキストラは集まらないとか、お昼になるとトイレに行くふりをして帰る人がいるなどのうわさを聞いていて、当日まで何人集まるかわからず少々焦っていました。でも思ったよりも集まってくれて、撮影も楽しんでくれたようです。俳優との一体感もあって良かったです」と感謝した。

 映画は、原作も手掛けたSABU監督の渾身(こんしん)の一作だ。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)


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