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安藤サクラがよしもとばなな「白河夜船」の普遍的な魅力を語る

安藤サクラがよしもとばなな「白河夜船」の普遍的な魅力を語る
よしもとばななの原作の魅力を語った安藤サクラ

 ニューヨークのジャパン・ソサエティーのイベント、ジャパン・カッツで上映された新作『白河夜船』について、主演女優の安藤サクラが語った。

 本作は、交通事故により植物状態の妻がいる岩永(井浦新)と不倫関係にある寺子(安藤)は、男性に添い寝する仕事をしていた親友しおり(谷村美月)の死をきっかけに深い眠りに陥るようになり、夢、過去、現在が徐々に交錯し始めていくというドラマ。よしもとばななの同名小説を、写真家としても活躍する若木信吾監督が映画化した。

 女優業に興味を持ったのは「4歳の時に観劇した舞台を通して人の肉体、空間、さらに背景に流れるジャニス・ジョプリンの曲にエネルギーを感じ、自分の肉体や精神を全部使って表現をする、そんなエネルギーの塊に自分がなりたいと漠然と思いました。みんなが言う女優とは違うイメージを持っていました」と語る彼女は感受性豊かな子供だったようだ。

 写真家でもある若木監督は、スケッチブックを俳優たちに見せていたそうで、「スケッチブックには映画のイメージに合った写真、原作の文章、絵などが貼ってありました。それは、映画の映像と直接結び付きませんが、今作に向かうイメージとして五感で共有できるもので、脚本の文面を読み解くための演出でもありませんでした」と説明した。

 『かぞくのくに』でも共演した井浦との信頼関係から生まれた演技について「彼が投げてきたもの(即興的な演技)をきちんと受け取り、きちんと返す。それが途中で爆発してくれた方が、むしろ面白いくらいに思っていました。でも無責任にそういう演技をすることや、感覚だけに頼ったものは、わたしも井浦さんも好きではなく、ベースがちゃんと自分たちの中できっちり作られているから、爆弾だろうが何だろうが、本番でキャッチボールができました」と語る通り、井浦演じる岩永との会話が見どころの一つだ。

 よしもとばななの原作について「原作は1980年代ですが、現在ともつながる普遍的なテーマがあります。特に原作は女性が共感すると思います。女性ならではの生理や眠りなどの精神的なサイクルが連動していて、それは現在の女性にも理解してもらえると思います」と語った。

 映画は夢、現在、過去が交錯する世界を見事に描写し、満たされぬ不倫関係の中でも、必死に愛にしがみつく主人公にいつの間にか引き込まれていく。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)


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