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小心者のポップコーン食べ方戦術【コラム】(1/3)

小心者のポップコーン食べ方戦術
ポップコーンで映画がもっと楽しくなる!けどマナーにも気をつけて - Peter Stackpole / GettyImage

 ポップコーンの起源は紀元前3600年ごろにさかのぼる。かつてネイティブアメリカンたちは焚き火の中に種を放って弾けたものを食べていたという。映画館で食べられるようなったのは、それからかなりの年月がたった大恐慌時代のアメリカだ。原料となるトウモロコシがもともと安価であったせいか、当時の異常なインフレーションの影響を受けなかったポップコーンは、手軽な嗜好品として人々に愛され、いつしか映画館の定番メニューとなった。

■反ポップコーン主義の台頭

 劇場での飲食は、販売されているものに限り、これを認められている。近年では飲食自体を厳禁とする劇場も珍しくない。「映画を静かに十分に楽しんでほしい」との計らいであろう。観客の中に館内での飲食を快く思わない人々が一定数いることも確かで、その中でも音やにおいが気になって映画に集中できないという人がいることは想像に難くない。こうした人々は神経質だと思われがちだが、気になるものを「気にするな」というのも横暴だ。特にホラーやサスペンスといった緊張感のある作品や泣ける映画は注意が必要。ほかの観客の鑑賞の機会を台無しにしてしまうのは、いかなるポップコーン好きといえども望むところではないのだ。

■ポップコーン戦術

 そんな時流もあってか、繊細な精神の持ち主ならば気を使ってポップコーンに手をつけるのもためらいがちになるだろう。こうした現在の過酷なポップコーン事情下に生きる「映画といえばポップコーンでしょ。でも人目が気になってポップコーンを買えない」という繊細な愛好家たちのために平和裏にポップコーンを(もとより映画を)楽しむスタイルを紹介しよう。

【短期決戦型】
短期決戦は歴史が語るように実に優れた戦術の一つだ。本編上映開始前の予告編の時間は劇場や作品によって異なるが、10分程度がおおよその目安だといえる。この間にポップコーンを食べきってしまおうというフードファイター顔負けのスタイルが短期決戦型。豪快に食べたいという欲求と誰の迷惑にもなりたくないという優しさが生んだ狂気。映画を選ばないが人を選ぶ。

【サイレントポップコーン型】
慎ましく我慢強い人のための食べ方。口の中に少量のポップコーンを放り込み、口を閉じてゆっくりとふやかし、舌でそしゃくするという技巧が要求される。映画に集中しにくいという難点を除けば、全編にわたっていつポップコーンを食べても良いという夢のようなスタイル。修行僧さながらのストイックさで修練を積めば映画に集中できるようになる。特に音の出やすいキャラメル味ポップコーンでその真価を発揮する。


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