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巨匠ロバート・アルトマンと妻の最後の写真を撮影した日比遊一とは?

巨匠ロバート・アルトマンと妻の最後の写真を撮影した日比遊一とは?
日比遊一

 故ロバート・アルトマン監督と妻キャスリン・リード・アルトマンの最後の写真を撮影したニューヨークの写真家/映画監督の日比遊一が、新作『ロバート・アルトマン/ハリウッドに最も嫌われ、そして愛された男』を通して、アルトマンさんとの関係を振り返った。

 本作は、独自のスタイルを確立して数々の名作を残したアルトマンさんについて、彼と共に仕事をした有名俳優や家族の証言を交えながら、その人柄をつづったドキュメンタリー。映画『ツイスト』のロン・マンがメガホンを取った。

 日比には、写真家になる前に松田優作さんとエリア・カザンさんとの出会いがあった。「僕が通った日活芸術学院に松田優作さんが来られたとき、彼に『弟子入りをさせてください』と頼みました。弟子はとらないと言われましたが、その後連絡先を残してから仲良くしていただき、飲みに連れていってくださいました。ある日、彼から『おまえの年だったら、俺ならアメリカに行く』と言われました。そんな矢先、第2回東京国際映画祭でエリア・カザンが来日し、彼に『ニューヨークで勉強させてください』と手紙を書き、その後ニューヨークに行ったときにエリア・カザンの家に3か月泊まったんです」と明かした。

 写真家への転身の経緯は「エリア・カザンからアクターズ・スタジオの共同設立者ロバート・ルイスを紹介され、僕は彼の下で7年間俳優の勉強をしたのですが、当時は型にはまったアジア系の役しかありませんでした。そんなときにオーディション用の写真を撮る SOHO Black & White というラボで、いろいろな写真家と友人になり、当時脚本も書いていた僕は写真を通して物語構成したものを彼らに見せていました。すると有名なハワード・グリーンバーグ・ギャラリーのハワードが僕の写真を買ってくれて、そこで写真をやろうと決めました」と語った。

 アルトマンさんについて「自分の好きな10作品の中には、彼の作品はないのですが、監督の中ではベスト3に入る人です。彼はどんなジャンルを撮っても、彼の生き方が作品に反映されます。彼の人生そのものが濃いですね。僕は彼の長男とすごく仲良くしていて、僕の長編プロジェクト『ロード・キル』の脚本を、長男を通してアルトマンに読んでもらいました。そのときすごく褒めていただいて、自宅に呼んでいただきました。彼に会う前は気難しい印象があったのですが、実際の彼はすごく気さくな方でした」と振り返った。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

映画『ロバート・アルトマン/ハリウッドに最も嫌われ、そして愛された男』は10月3日より YEBISU GARDEN CINEMA ほか全国順次公開


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