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ドン・チードルがジャズの帝王マイルス・デイヴィスを演じた意欲作を語る

ドン・チードルがジャズの帝王マイルス・デイヴィスを演じた意欲作を語る
脚本・監督・主演のドン・チードル

 映画『ホテル・ルワンダ』のドン・チードルが、話題作『マイルス・アヘッド(原題) / Miles Ahead』についてニューヨーク映画祭(53rd N.Y.F.F.)で語った。

 同作は、モダンジャズの帝王マイルス・デイヴィスさんが一時引退後、復帰を果たすまでの期間を描いたもので、ドン・チードルが脚本・監督・主演を務めた。その他ローリングストーン誌のリポーター役にユアン・マクレガー、マイルスさんの妻フランシス役にエマヤツィ・コリニアルディが挑戦した。

 ドンは、マイルスさん自身が主人公を演じたくなるような映画を作りたかったそうだ。「まず、マイルスのおいのヴィンス・ウィルバーンJr.が、僕を主演にマイルスの伝記映画を製作したいと発表したことで企画が始動した。その後、数人のプロデューサーが幾つかのアイデアを持って僕のもとを訪れたが、そのほとんどは生まれてから亡くなるまでの時代経過をつづった典型的な伝記映画で、例えばチャーリー・パーカーとの出会いやマイルスがさまざまな音楽のジャンルに挑戦したような話ばかりだった。僕自身は、そのような構成には興味がなかった。なぜなら、マイルス自身も異なった音楽のアプローチを心がけていたからだ」と力説した。

 製作までに時間が掛かったことについて「本当にくじけそうだった。幸運だったのは時間を掛けて製作できたことだ。正直言うと、もし3年前に製作を断念していたら、おそらくほっとしていたかもしれない。製作企画当初の予算は2,000万ドル(約24億円=1ドル120円計算)だったが、どんどん減り、最終的に850万ドル(約10億2,000万円)で製作し、クラウドファンディングサイトIndiegogoで製作資金を集めたほどだ。そして撮影1年前になって、ようやく(製作を)命じることができた」と困難な道のりを振り返った。

 マイルスさんの音楽の使用について「できれば(使用許可が下りた)マイルスの曲全てを使用したかった。映画内では彼の一時代だけの曲を使用することも避けたかった。もし典型的な伝記映画を描いていたなら、それぞれの時代に合わせて決まった形の選曲をしていただろう。だが僕はあえて、僕が当時マイルスの音楽を聴いた時の個人的な体験をもとに、異なった構成に異なったサウンドトラック(マイルスの曲)を選曲した」と語る通り、映画内では音楽がストーリーを支えている。

 映画は、『オール・ザット・ジャズ』を彷彿させる編集とドン・チードルの演技力が輝いた一作。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)


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