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映画はわかりやすくない方が面白い!テレビ界の巨匠が語る映画とドラマの違い

映画はわかりやすくない方が面白い!テレビ界の巨匠が語る映画とドラマの違い
盟友・原田芳雄さんとの思い出も…石橋冠監督 - (C) 2016「人生の約束」製作委員会

 「池中玄太」シリーズなど、数多くの名作を世に送り出してきたテレビドラマ界の巨匠・石橋冠監督。満を持した初監督映画『人生の約束』は、映画青年として育った石橋監督の思いが詰まった一作だ。そんな石橋監督が、映画とテレビドラマの違いを語った。

 映画初監督の心境を「一言でいうと恐怖」と率直に表現した石橋監督。自身が映画青年だったと振り返り、「テレビのスタッフには『映画に負けるな』と叱咤激励して、『勝つぞ映画に!』なんて言ってやってきたのが、自分がいざ映画を撮る立場になると気後れというか、これでいいんだろうかみたいな不思議な戸惑いが実はあります」と明かしつつ、「新人ですから。新人として味わっているこのドキドキ感。これはかけがえのない幸福だなと捉えています」とついに映画監督としてメガホンを取った喜びをのぞかせる。

 テレビドラマ界で活躍してきて「テレビっていうのは分かりやすい表現が第一になっている。物語なんかも極端にいうと『謎をいれるな』みたいな。一番強くあるのは『分かりやすさ』ですね」と実感したという。では、石橋監督が考える映画の魅力とは何だろうか?「僕が映画に惹かれるのは『分かりづらさ』なんですよ。こっち(観客)にくれる想像力。映画が時々くれるんですね。そしたらまた観たくなったり、謎みたいに残されたものが妙に後から……映画を楽しむための要素の一つであることも覚えました」。

 さらに、大親友の故・原田芳雄さんに話が及ぶと、「『映画を撮れ撮れ』っていい続けてくれたのは原田」と述懐。「俺はどっちかっていうとテレビ愛が強くて、テレビをしっかりやっていこうっていう時期に原田が何回かけしかけてくれて。『一本撮ってみたら?』って。その時に半分虚実入り混じって『う~ん、そのうちお前でな』って盟約を交わしたのは確かです」と思い出を語ると、「原田が俺の一番深い付き合いをした俳優で、彼はどっちかっていうと自分の主力というか意識は映画にあって、映画愛が強かった。俺はテレビをやっていて、そのくせ仲が良くて。『やっと撮れるんだよ、原田』っていうところがちょっとありますね」と亡き親友に思いを馳せた。

 本作は、仕事一筋だったIT関連企業のCEO・中原祐馬が、親友の航平が死の直前まで参加を切望していた故郷・富山県射水市の「新湊曳山まつり」に関わり、住民たちと触れ合ううちに再生していくさまを描いた人間ドラマ。主演の竹野内豊をはじめ、江口洋介、松坂桃李、優香、小池栄子、美保純、市川実日子、高橋ひかる、立川志の輔、室井滋、柄本明、ビートたけし、西田敏行ら豪華俳優陣が物語を彩る。石橋監督が「テレビドラマで自分の中に育ってきた、できれば真ん中ストライク直球みたいなものを投げてみたい」と語った通り、胸の奥にまっすぐ届く感動作だ。(編集部・吉田唯)

映画『人生の約束』は1月9日より全国公開


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