水上恒司主演『本当にあった話(の話)』10月2日公開 共演に黒木華・山下美月・小池栄子・佐々木蔵之介

鴻池留衣の小説「フェミニストのままじゃいられない」を水上恒司主演で映画化する『本当にあった話(の話)』が、10月2日より公開されることが明らかになった。物語は、世間を震撼させた配偶者入れ替え連続殺人事件から数十年後、事件を元にした舞台の主演を水上演じる主人公が射止めるところから始まり、共演に黒木華、山下美月、小池栄子、佐々木蔵之介。監督を、本作が商業デビュー作となる武井佑吏が務める。あわせて、ティザービジュアルが公開された。
「文學界」の2021年12月号(2021年11月6日発売)に掲載された鴻池の小説に基づく本作。1999年、厳格な家庭に縛られてきた近田貴子は、恋人との結婚を否定され、ある計画に踏み出す。それは、立派な経歴を持つ男と結婚し殺害、その人生を恋人に引き継がせ夫婦として生きる計画だった。しかし、貴子の歪んだ欲望は止まらず、殺人は繰り返されていく。そんな世間を震撼させた配偶者入れ替え連続殺人事件から数十年。事件を元にした禁断の舞台が作られることになり、夛田(水上)が主演を射止める。
だが夛田のもつ執着、執念が、相手役の米良(めら/黒木華)、舞台の脚本家・垣内(かきうち/小池栄子)、舞台演出家の加藤(かとう/佐々木蔵之介)らを次第に掌握。全てを牛耳り、全ての人間を動かし、破壊していく。
監督の武井は、2018 年公開の長編 デビュー作『赤色彗星倶楽部』(監督/脚本/編集)が、PFFアワード2017日活賞&映画ファン賞、第11回田辺・弁慶映画祭グランプリを受賞。ポレポレ東中野で公開され、1週間連日満員を記録。NHKの紀行番組「今夜の旅はドラマチック「古都プラハ殺人事件」」で第37回ATP賞テレビグランプリ優秀新人賞を受賞した。
キャスト、武井佑吏監督、原作者・鴻池留衣のコメントは下記の通り。
水上恒司
狂った映画になっております。でもこんな映画もあって良いのだと実感しました。こんな映画がこの世からなくならないで欲しいです。こんな映画を作れることに有難さを感じざるを得ません。
黒木華
本当にあった話(の話)とは一体なんなのでしょうか。共感できるのか、できないのか…。台本をいただいた時からよくわからない、でも気になる…。この不思議な感覚を終始携えながら探検しているような気持ちで、共演者の方々と撮影に臨みました。この物語がこれからご覧いただく皆様にはどのように映るのか楽しみにしております。
山下美月
「正しさ」は、とても強い武器です。でもその武器を振りかざしている時、人間は己の矛盾には気づけないものなのかもしれません。居心地の悪い世界を生きており、綺麗ではない感情を悶々と抱えている。登場人物達の不自由さが、凄く魅力的な作品だと感じました。見終わった後、答えが残るのか問いが生まれるのか、私自身とても楽しみです。
小池栄子
武井監督の作り出す幻想的な世界感にどっぷり浸からせていただいた不思議な撮影時間でした。狂気と正気は紙一重、そんな空気を纏った作品をぜひご賞味あれ!
佐々木蔵之介
加藤鶏冠手で、カトウカエルデ。そもそも自分の役名が読めなかったほどに、一筋縄ではいかない役を楽しみました。現場では武井監督に導いてもらい、水上(恒司)くん、(黒木)華ちゃん、(小池)栄子ちゃんたちと”奇妙な世界“を笑って撮影しました。観客の皆さまにも、迷子になりながらも不思議な話を一緒に体験していただければうれしいです。劇場でお待ちしております。
監督:武井佑吏
何かに取り憑かれた人間は、光り輝いています。たとえそれが滑稽で、危うく、周囲から見れば間違っていたとしても、自分だけの本当を信じて進む姿には、クラクラするような美しさがある。鴻池留衣さんの原作が持つそんな魔力に導かれながら、大好きで心から信頼する俳優・スタッフの皆さんとともに、映画を作りました。ぜひご覧ください。
原作者:鴻池留衣
人は「世界を解釈する権利」を求めます。だからこそ他者と対立し、小説は書かれ、演劇や映画は作られ、役者は演じるのだと思います。武井佑吏監督の冴え渡る才能と、素晴らしいキャストたち、制作現場の皆さんが、原作を見事に解釈してくださいました。本作は、フィクションを作る(=世界を解釈する)人たちを描いたフィクションです。この映画化は、フィクションを現実化、もしくは現実をフィクション化したと思しき事件です。最高の映画です。


