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行政からの圧力高まる釜山国際映画祭、執行委員長が思いを告白「春は遠くない」

行政からの圧力高まる釜山国際映画祭、執行委員長が思いを告白「春は遠くない」
イ・ヨングァン釜山国際映画祭執行委員長

 韓国映画記者協会が選出する第7回「今年の映画賞」の授賞式が27日にソウル市内で開催され、「今年の映画人」に選ばれたイ・ヨングァン釜山国際映画祭執行委員長が登壇した。同映画祭の外圧に関してか、イ執行委員長は「(演劇演出家の)パク・クニョンさんは、インタビューで『早く春になればいいのだが』とおっしゃいました。わたしはそれに付け加えて『冬があれば、春は遠くない』と申し上げたい」と映画祭存続を誓うかのように語った。

 2014年の釜山国際映画祭で、旅客船セウォル号沈没事故をめぐる韓国政府の対応を問題点として告発したドキュメンタリー映画『ダイビング・ベル(原題)』を釜山市からの上映中止要請を無視して上映したことにより、イ執行委員長は釜山市長から辞任を要求された。結果として、女優のカン・スヨンと共に執行委員長2人体制で進める形でイ執行委員長は続投したが、昨年の同映画祭は予算削減の憂き目に遭った。今年の2月で任期満了になるイ執行委員長の進退は、2月末に釜山国際映画祭組織委員会で決定される。

 トロフィーと花束を受け取ったイ執行委員長は、「去年はわたしを激励するためにこの場で祝辞を述べる機会をいただきましたが、今年はこのような賞をいただき、少々戸惑っています」と話し、「映画人と申しますが、わたしが映画人と呼ばれたのは公式席上では初めてのことです。今回の受賞はわたし個人ではなく、カン・スヨン執行委員長をはじめ、釜山国際映画祭のために頑張ってくれている映画祭スタッフに授与された賞だと理解しています」と感謝の言葉を贈った。

 映画祭の独立性を守るために、1月6日には釜山で、1月8日にはソウルで釜山国際映画祭支援募金パーティーが開催され、多くの映画関係者や映画ファンが訪れていた。今年の第21回釜山国際映画祭が果たして現体制維持で開催されるのか、まだまだ予断は許されない。(取材・文:土田真樹)


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