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『火 Hee』の娼婦は「桃井かおりの成れの果て」【第66回ベルリン国際映画祭】

『火 Hee』の娼婦は「桃井かおりの成れの果て」
ほとんどの質問に英語で答えた桃井かおり - Photo:Yukari Yamaguchi

 現地時間13日、第66回ベルリン国際映画祭フォーラム部門に出品されている映画『火 Hee』の本映画祭での2度目の上映が行われ、監督・脚本・主演の桃井かおりが登壇した。現在、ロサンゼルスに住む桃井は、ほとんどの質問に英語で答えた。

 中村文則の短編小説「火」を映画化した本作。精神科医と対峙する主人公の一人語りで、火に魅せられたその壮絶な人生を浮かび上がらせる。「女優が老けていってみじめになっていく感じと、この娼婦がどうしようもなく落ちぶれていく感じ。“桃井かおりの成れの果て”に似ていると共感できているんですね」と桃井は主人公への思いを語った。

 最初はプロデューサーから女優としてオファーがあり、監督を誰にするかというときに主演女優として自分を監督に選んだという。撮影場所もロサンゼルスの自宅なら、出てくる小道具や犬まで自分のものと明かし、「とても安上がり」だったと笑わせた。

 監督兼主演を務めたことについては、「とにかく役になっているだけで現場はどうなるかわからないという感じで、監督をやるからといって計算しすぎた芝居を『上手でしょ?』と言わんばかりにお見せすることほど両方をやる人間として卑怯なことはないので、内面は小細工せずに(役を)生きたという感じですかね」とコメント。一人芝居の続く本作が、緊迫感を途切れさせることなく見せ切ってしまう理由も、そこにありそうだ。

 前日、本映画祭でワールドプレミアを終えた本作は、計4回の上映が予定されており、オンラインでの販売は3回目の上映分まで完売という上々の人気となっている。(取材・文:山口ゆかり / Yukari Yamaguchi)

映画『火 Hee』は2016年初夏公開
第66回ベルリン国際映画祭は2月21日まで開催


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