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「ルパン三世」次元の声優45年、小林清志が語る声優哲学!連載第3回【声優伝説】(1/2)

「ルパン三世」次元の声優45年、小林清志が語る声優哲学!連載第3回
次元大介そのものの雰囲気をかもし出す小林清志さん

 1971年に放送開始した人気アニメ「ルパン三世」シリーズの主人公である怪盗ルパン三世の相棒・次元大介の声といえば、役者で声優の小林清志さん。同作の主要メンバーで唯一、スタート時と変わらぬ声を届けている。もちろん、ジェームズ・コバーンやリー・マーヴィンら洋画スターの吹き替えや、CM、ナレーションなど活躍の場は多く、声優伝説に欠かせぬ一人だ。(取材・文:岩崎郁子)

■食べていけない劇団員時代、アテレコの仕事に飛びついた

 元々は、「脚本家とか、作り手の方になるつもりだった」と話す小林さん。だが、大学(日本大学芸術学部演劇学科)の実習芝居で主役に指名されたことで人生が変わったという。劇団員を経て芸能事務所・俳協(東京俳優生活協同組合)創立メンバーとなり、1950年代後半から声優の仕事も手がけるようになる。「昔は、外国映画の吹き替えなんてできねーよというヤツも多かった。でも劇団の研究生では食べていけないから、何か仕事したいだろ。そこにアテレコが始まったから飛びついたね」と声優業を始めた当初のことを明かす。米テレビドラマ「コンバット」シリーズなどでの「兵隊AとかBとか、名前のない役」から始まり、小林さんの特徴ある低いバリトンは徐々に声優界で地位を築いていった。

■映像を観ればスイッチが入る

 海外ドラマ、洋画、テレビ番組、ゲームのナレーション、CMなど、「エロ映画みたいなもの以外は、色々やったね」と経歴を振り返り、「(どんな仕事でも)映像を観れば(それぞれの役割に応じて)スイッチが入る」というのは長年で培った職人技だ。本連載にも登場した富田耕生さんがアーネスト・ボーグナインの吹き替えをした映画『北国の帝王』(1973)でリー・マーヴィンの声を担当したが、「あの人(富田さん)はすごい声なので、やり取りしていると、どうしてもつられてすごい声を出しちゃう。列車の上での格闘シーンなんかは、いい思い出だよ」と当時を語った。

■「ルパン」声優交替に違和感はない

 代表作の一つ「ルパン三世」が始まったのは45年前。昨年秋からは新シリーズも始まるなど、依然人気のアニメだ。「最初は、こんな人気作になるとは思わなかったね。昔は色々な仕事のうちの一つぐらいに思っていた。ただ、自分では意識しないけど、人から(声が)『次元ですね』と言われることはある。役者冥利に尽きる、ありがたい話だ」と喜びを表す。他の主要メンバーの声優が次々と交代したことには、「変わっても、みんなうまいから違和感はないよ。ただ、歌舞伎の役者さんが年をとっても同じ役を演じているように、本当は同じ人にやってもらいたいね。そうも言っていられないのだとは思うけど」と残念な思いも垣間見せた。


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