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ネパール地震から1年…震災を通じて生まれた日本との絆

ネパール地震から1年…震災を通じて生まれた日本との絆
花束を受け取るキャスト&監督

 ネパールの国民的文学を日本人監督が映画化し、当地で公開されるや大きな反響で迎えられた映画『カトマンズに散る花』の初日舞台あいさつが23日に渋谷のユーロライブで行われ、伊藤敏朗監督、ネパールの人気俳優ガネス・マン・ラマらが登壇、伊藤監督が「私をこのような場所に導いてくれた大親友で、ネパール映画界きってのトップスターです」とガネスを紹介すると、ガネスは「私は大スターではありません」と照れながら「伊藤先生が作った映画をぜひ観てください」と日本語であいさつし、がっちり握手して日本公開を喜んだ。

 ネパールの文豪パリジャートの国民的小説を映画化し、ネパールのカトマンズを舞台に、戦争で心に深い傷を負った男スヨグ(ガネス)と、心を閉ざした冷酷な女性サカンバリ(サルミラ・グルン)との間に生れる運命的な愛の行方を描く本作。ネパール映画研究の第一人者である伊藤監督に、ネパールの映画プロデューサーからオファーがあり、4年の製作期間を経て、2013年にカトマンズ市内で公開されるや、ネパール政府国家映画賞撮影賞を受賞した。

 「本作は私にとって、ネパールで手掛けた2作目になります」(1作目は2008年の『カタプタリ~風の村の伝説~』)とあいさつした伊藤監督は「これを撮り終え、私の中では“やり遂げた感”がありました。ところが2015年4月、ネパールを大地震が襲い、そのときガネスさんと、復興のため私たちができるのは、映画を撮り続けることしかないと話し合ったんです。そしてカトマンズの瓦礫の山の上で、新しい映画をクランクインさせました」と早くも次回作の予定を明かす。

全体

 『カトマンズの約束』というタイトルのその次回作は、ネパール大地震で救援に赴いた日本の国際緊急援助隊と、堪能な日本語を生かし現地コーディネーターを務めたガネスとの実話をもとに「震災復興を通じた日本とネパールの絆を力強く描く」(伊藤監督)という。伊藤監督は「ネパールと日本の友達の輪が広がり、私たちの活動が将来、人類の幸福に寄与できれば」と語っていた。

 同席した、駐日ネパール大使代理ダジュバンダリ参事官は「1年前のネパール大地震のとき、日本の方々に大変助けていただいた。今、九州で大変なことが続いているが、私たちはずっとそばにいますとお伝えしたい。救援チームを継続して派遣したい」と述べ、来場者全員により、両国の犠牲者に黙祷が捧げられた。本作は、日本・ネパール国交樹立60周年記念、ネパール大地震1周年復興支援として上映される。(取材/岸田智)

映画『カトマンズに散る花』は5月8日まで渋谷・ユーロライブにて公開中


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