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目覚めたまま夢を見てそれを映画にする…ベルギー名匠が日本のファンに伝授!

目覚めたまま夢を見てそれを映画にする…ベルギー名匠が日本のファンに伝授!
ジャコ・ヴァン・ドルマル監督

 映画『八日目』『ミスター・ノーバディ』などで知られるベルギーの名匠ジャコ・ヴァン・ドルマル監督が今月中旬、新作『神様メール』のプロモーションのために来日し、監督たっての希望によりファンとのお食事会が都内某所で急きょ開催され、ファンからの質問にとことん応じた。

 寡作ながら独創的なアイデアで映画ファンの支持を集めているドルマル監督とのひと時というだけあって、映画作りに関する興味深い質問が多く投げかけられる。神様は実在し、家族と一緒にブリュッセルのアパートに住んでいるという設定で描かれる新作『神様メール』など、その奇想天外な発想はどこから生まれるのだろうか? 「わたしが一番好きなのは、目覚めたまま夢を見てそれを映画にすること。現実を描くというよりは、自分が現実をどう自覚しているかということを描いています。自分が現実をどう捉えているかということだけでなく、登場人物が現実をどう捉えているのかも表現したいんです」。

 また、アイデアのみならず、実際の映画製作にまで話が及ぶと自然と力が入るドルマル監督。ベルギーでは映画学校で教鞭をとっているといい、カメラワークや照明を駆使して、セリフも動きもないキャラクターたちがだんだん恋に落ちていく様子や、別れてしまいそうだという様子をどう表現するのかということに取り組んでいることなどを明かす。

 そして今回くしくも、参加者に映像作家の方が。短編から長編に挑戦する際のアドバイスを求められると、「僕は短編を10年撮っていたんですね。でも、やっぱり構成とか全然違うので躊躇しますよね」と本音を漏らしつつ、ドルマル監督流の“カード方式”を伝授する。「カードみたいなものに物語の要素を書いていくんですね。それで何枚も何枚もたまったところで、長いテーブルのうえに並べていって、そのカードを並べ替えたりしていくんです。それで全体像を自分の中で作っていって、シナリオを作るんです」。

画像テキスト
お食事会の様子

 その方式がゆえに、ドルマル監督の作品では時系列がバラバラになっていることもあると認める。「わたしがやろうとしているのは、何かを考える時にどういう風に思考が飛んでいくかというのを映画の中で見せたいんですね。私たちの思考って、例えばあの音を聞いたら、あのときのことを思い出すとか、何かのきっかけがつながってそれで時間を取り戻す。カードを並べ替える時に、こことここはこの要素でつながるからって時系列ではつながっていないですけどつなげちゃうんです」と説明しつつ、「時々カード自体がぽろんって下に落ちちゃったりして、そのシーンがなくなってしまったりとか」と笑顔で話すチャーミングな姿が印象的だった。最後はみんなで記念写真を撮り、日本滞在を満喫していたようだ。(編集部・石神恵美子)

映画『神様メール』は5月27日よりTOHOシネマズ シャンテほかにて全国公開


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