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ジェーン・オースティンの短編小説「レディ・スーザン」映画化、世界で最も不快な女性にならないよう気を付けた

ジェーン・オースティンの短編小説「レディ・スーザン」映画化、世界で最も不快な女性にならないよう気を付けた
ケイト・ベッキンセイル

 映画『アンダーワールド』シリーズで名をはせた英国出身の女優ケイト・ベッキンセイルが、新作映画『ラブ&フレンドシップ(原題) / Love & Friendship』について、ホイット・スティルマン監督と共に11日(現地時間)、ニューヨークのAOLで行われたイベントで語った。

 本作は、英作家ジェーン・オースティンの短編小説「レディ・スーザン」を、『メトロポリタン』などのスティルマン監督が映画化した作品。舞台は1790年代の英国、利己的な35歳の未亡人レディ・スーザン(ケイト)は、その美しい魅力から社交界で影響力を持つようになったある日、16歳の娘フレデリカにふさわしい結婚相手と自分の伴侶を探し始める。

 原作は1790年代に執筆されたが、オースティンが亡くなってから50年以上たってようやく出版された。原作の主人公は意地が悪いように描かれているが、スティルマン監督はそんなキャラクターに惹(ひ)かれたのか。「そうではない。当時の道徳や宗教に興味を持ったんだ。さらに今作に登場する役柄に、原作よりも人間味を持たせようとも思った。原作は、時には卑劣で残酷でもあるが、映画ではできる限り悪意のある部分を排除して、原作のおかしい部分を残した」と答えた。

ケイト・ベッキンセイル
ホイット・スティルマン監督

 レディ・スーザンは自分の言いたいことを言い、周りは彼女の発言に振り回されるが、ケイトはそのようなキャラクターを演じてみて「とても楽しかったわ。でもわずか27日間の短期間撮影の低予算作品だったから、よくしゃべるこの役柄は仕事としては大変だった。ホイットは原作のスーザンはもっと自己主張の強い極端な人だと言っていて、わたしも原作のように極端なスーザンの部分を含めるべきだと思ったけれど、原作のスーザンはチャーミングでもあるので、演じる上で、世界で最も不快な女性にならないように気を付けたわ」と語ったとおり、スキャンダラスなことをするが、観客に好まれるような役柄になっている。

 女性のキャラクターの描き方についてスティルマン監督は「個人的に女性のキャラクターの方が、男性のキャラクターよりも、執筆していて楽しい。なぜなら、時代物での男性のキャラクターのロマンスはとても直接的で、面白くないと感じていて、大概は女性に告白して拒否されるか、受け入れられるかだけだ。それに女性が自身の人生を微妙にコントロールしている方が僕には興味深く、それはレディ・スーザンにも言えることだ」と話した。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)


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