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押井守の撮る女優はなぜ美しい?『ガルム・ウォーズ』がもたらした変化

押井守の撮る女優はなぜ美しい?『ガルム・ウォーズ』がもたらした変化
15年ごしの企画『ガルム・ウォーズ』が実現した押井守監督

 『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』『イノセンス』で世界的な評価を集める映画監督・押井守が、構想15年を経て完成させた実写映画『GARMWARS ガルム・ウォーズ』(5月20日全国公開)について語った。

 遥か古代、「ガルム」と呼ばれるクローン戦士たちが部族間で争う星を舞台に、敵同士である男女3人が、「ガルムの真実」をめぐる旅を繰り広げる本作。撮影はカナダで行われ、壮大なロケーションとアニメーションが融合したビジュアルが観る者を圧倒。ケルト神話をはじめ、さまざまな物語の引用がちりばめられた、押井監督いわく「剣と魔法がミリタリーとテクノロジーになっている」正統派ファンタジーに仕上がった。

 スタッフは押井監督以外ほぼカナダ人。キャストにもランス・ヘンリクセンをはじめ海外俳優を起用した。役者がスケジュールに縛られる日本と違い、俳優たちとじっくり映画について語り合う現場を得た押井監督は、新人女優メラニー・サンピエール演じる主人公カラを、目が覚めるような美しさで描き切った。

 「本当にこの女はいい女だなって思わないと綺麗に撮れないよ。それは確かなこと。昔の監督が主演女優と結婚しちゃったというのが一番わかりやすい例。自分の奥さんのベストアングルは、どんな旦那でも知ってるもの」と語る押井監督は、そんな本作を経て「役者と仕事がしたい」と考えるに至り、『ガルム』の後に取り組んだ実写版「パトレイバー」シリーズでも役者たちと徹底的に向き合い、特に真野恵里菜と太田莉菜という二人の女優を実に魅力的に撮り上げている。

 ちなみに、今回の経験を踏まえたハリウッド進出には「自分の性格には向かない。お話があれば」と興味はなく、話題を呼んでいるハリウッド版「攻殻機動隊」についても「好きにやれば」というスタンス。ただ、スカーレット・ヨハンソンふんする草薙素子のビジュアルに「(説得力は)あると思うよ」と評価し、東洋人である素子を白人が演じることへの批判にも、「何言ってんの? って。昔、オマル・シャリーフがジンギスカン(『ジンギス・カン』)やったり、タイの王様をユル・ブリンナーがやったり(『王様と私』)してるじゃん。ハリウッドの人間がそうやって描くわけない」と反論。「別に(菊地)凛子でもいいし、スカヨハも個人的に大好きだから否定はしない」と語りつつ、「でも、そういう外圧がすごいことは予想できるので、監督は大変だなって。同情するよ」と笑みを浮かべた。(編集部・入倉功一)


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