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斎藤工、原田芳雄さんとの出会いが阪本順治作品出演のきっかけに

斎藤工、原田芳雄さんとの出会いが阪本順治作品出演のきっかけに
『団地』で初タッグを組んだ斎藤工と阪本順治監督 - 写真:名鹿祥史

 俳優の斎藤工と阪本順治監督が、団地に引っ越してきたいわくありげな夫婦と、彼らが抱える秘密を暴こうとする住人たちの騒動を描いた映画『団地』の製作秘話や、本作に斎藤が出演するきっかけとなった今は亡き名優・原田芳雄さんとの思い出を語った。

 藤山直美、岸部一徳、大楠道代、石橋蓮司らベテラン俳優陣に加え、本作に斎藤を起用したことについて阪本監督は「以前、僕の映画の打ち上げに遊びに来てくれたそうで、名前は聞いていたんです。その後、ニュースで顔と名前を見るようになって、どんな人かなって。彼の斎藤工務店(斎藤のブログ)を見たら、原田芳雄さんが好きだと書いてあって、原田さんとのツーショットの写真があった。それを見たのがきっかけです」と説明。「なかなか彼の年齢で原田さんのことを崇拝してるっていう人はいない。もうそのとき、彼に出てほしいと思ったんです」と本人と会う前に出演を切望した経緯を明かした。

 斎藤の方も以前から阪本監督のファンだったというが、役者になったきっかけは阪本作品でもおなじみの原田の存在が大きかったのだそう。「僕は原田芳雄さんの『竜馬暗殺』(1974年・黒木和雄監督)を観て俳優を志したんです」と切り出すと、その憧れの原田との対面が阪本監督の『この世の外へ クラブ進駐軍』(2004)の打ち上げの席だったと告白。映画関係者に誘われ同作の試写を鑑賞した後に打ち上げに行くと原田がいたといい、原田とその後トイレで2人きりになったエピソードを述懐。そんな不思議な巡り合わせによって阪本監督の作品に出ることに、斎藤は驚きを隠せない。

 阪本監督がその斎藤に本作で託したのはこれまでの斎藤のイメージを覆すようなユニークな役どころ。「(藤山ら)4人には事前にあらすじを渡してオファーしていたんですけど、彼は初めてだし、なんせキテレツな役だからあえて何も知らせない方がいいと思って。台本を手にしたときには『何ですかこの役は?』ってそりゃ驚いたと思いますよ」とうれしそうに話すと、「斎藤君の語るセリフは僕が子供のころからずっと思っていたことばかり。この映画で描きたかった僕の人生の宿題を彼に全部語ってもらった。本質的には僕の生き写しのようなキャラクターです」と斎藤の役柄に込めた意図を説く。

 最後に、爆弾のようなサプライズが仕掛けられた本作について阪本監督は「60前のおっさんがこんな奇想天外なものを作ったということが、若い監督の刺激になってくれたら」とアピール。「現実世界での人間の深層心理を描くのも相当の馬力がいるんだけど、もっともっと視野を広げたものを作っていきたい」と映画への情熱を語っていた。(取材・文:名鹿祥史)

映画『団地』は6月4日より有楽町スバル座、新宿シネマカリテほか全国公開


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