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松山ケンイチ、全てを捨てられる!過酷増量の役づくり支えた覚悟

好きじゃなきゃ無理だった! 実在の棋士・村山聖役に挑んだ松山ケンイチと羽生善治役の東出昌大
好きじゃなきゃ無理だった! 実在の棋士・村山聖役に挑んだ松山ケンイチと羽生善治役の東出昌大

 俳優の松山ケンイチが5日、都内で行われた映画『聖の青春』(11月19日全国公開)の完成披露試写会に登壇し、実在の棋士・村山聖役に「全てを捨てられる」という熱い思いで挑んだことを打ち明けた。

【写真】松山ケンイチ&東出昌大、和服がピッタリ!

 天才・羽生善治と「東の羽生、西の村山」と並び称されながら、難病により29歳で亡くなった棋士・村山聖。本作では、自らの命を削って将棋を指し、病と闘いながら全力で駆け抜けた“怪童”の壮絶な一生が、師弟愛、家族、ライバルたちとの友情を通して描かれる。

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 過酷な体重増量などで村山役を体現した松山は、「この役ほどスタート地点に立つまでに時間がかかった役はありませんでした。なので、すごく長い間没頭していたような気がします」と吐露。あまりにものめり込み過ぎたせいか、試写を観たときに「こういう風にやっていたかな? と自分でもわからなくなり、まだこの作品に答えを見いだせていない」と複雑な胸中も語った。

 役づくりについては、村山に関わる人々に話を聞いたり、映像を観たりして「役の栄養」にしたそうだが、「それだけだとコピーでしかない。精神を作り上げることで村山聖以上に村山聖になれる」という考えから、「病や死と向き合う」内面に重点を置いたと証言。さらに、対局シーンで身に着けた、生前に村山が使っていたネクタイも役を生きる力になったことも付け加えた。

 また、「好きに勝るものなし」としたためた揮毫(きごう)入り扇子を披露すると、「原作を読んだ時に村山聖の生き方に心が揺さぶられて好きになり、この人を演じられるなら全てを捨てられると思った」と告白。「決して楽なものではなかったし、苦しい部分もあったけど」と撮影を振り返りつつ、「好きという気持ちは(苦労など)全部を超えちゃいますね。それを実感できた現場、役でした」としみじみと話した。

 この日は東出昌大竹下景子安田顕森義隆監督、ゲストとして佐藤天彦名人も来場。「演じる上で20キロ増量されて。もうすでに戻っているという話は聞いていたんですけど、ここまでスッキリされているとは思わず、プロってすごいなというのが率直な感想です」と驚嘆する佐藤名人に松山は、貴重な対面を喜びながら「あわよくば映画界の力を使って、名人と盤を挟んで座りたい」と訴え、笑いを誘った。(取材/錦怜那)

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