石井隆“幻の脚本”を城定秀夫が映画化 井筒しま主演、東出昌大&毎熊克哉共演『雨のエトランゼ』12月公開

『雨のエトランゼ』ティザービジュアルA
『雨のエトランゼ』ティザービジュアルA - (C)2026「雨のエトランゼ」製作委員会

 2022年に亡くなった、『ヌードの夜』『GONIN』シリーズなどで知られる鬼才・石井隆が遺した幻の脚本を『悪い夏』『名無し』 などの城定秀夫監督が現代に映画化した『雨のエトランゼ』が、2026年12月4日に公開されることが決定した。あわせて、2種類のティザービジュアルと特報映像が公開。さらに、メインキャストの井筒しま東出昌大毎熊克哉、城定監督のコメントも到着した。

【動画】『雨のエトランゼ』特報映像

 本作は、石井が1970年代に発表した劇画を自ら脚本化し、晩年、病床でも改稿を重ねていたという「雨のエトランゼ」を映画化する衝撃のエロティック・ノワール。絶え間ない雨の日に現れた「土屋名美」と名乗る女。過去の愛に傷つき彷徨い、さらに何度も傷つき壊れゆく名美にどうしようもなく惹かれる村木と川島という二人の男が、それぞれの形で運命を狂わされていく。

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 名美を演じるのは、本作が初の主演作となる井筒。ハードなシーンにも果敢に挑み、二人の男にとって、天使とも悪魔とも、あるいは無自覚な地獄への案内人ともいえる“運命の女”を体現する。名美に翻弄されるサブカル誌の編集長・村木役には、石井監督の遺作となった『GONIN サーガ』(2015)で主演を務めた東出。同じく名美に囚われていくカメラマン・川島役には、城定組の常連である毎熊がふんする。

『雨のエトランゼ』ティザービジュアルB

 主演の井筒は「このために生きてきたんだと思うくらいずっと幸せでした」と撮影を振り返り、東出はそんな井筒について「彼女が演技を始めると、なんて事ない会議室が映画世界になった」とオーディションを振り返る。

 毎熊は「城定監督のもとで、“石井さんならどう撮ったのかな?”と想像しながらシーンを重ねていくのも楽しかったです」と充実の撮影を回顧。そして、城定監督は「僕にとっては時代もなにも関係ありません。『石井隆の漫画と映画が昔から好きだから』理由はそれだけです」と石井作品への愛を明かし「苦難は多く、石井監督に叱られるようなことをしでかしてしまっているかもしれませんが、僕なりに精一杯、死力を尽くし戦ったつもりです」と思いをつづった。キャスト、監督のコメント全文は以下の通り。

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映画『雨のエトランゼ』は2026年12月4日よりテアトル新宿ほかにて公開

・井筒しま/【名美】

「生きていて良かった」と毎日思っていました。
名美と向き合う時間はとにかく生きること自体に精一杯で、いつもギリギリを生きている感覚でした。
周りの人は当たり前のように真っ直ぐ歩いていくのに、自分はどれだけ必死になっても真っ直ぐには歩けない。一歩ずつ、歪にしか進んでいけない。名美を生きるのはそんな感覚でした。
彼女を通して、私自身の中にある弱さや汚さにも沢山気付いてしまった。
けど、このために生きてきたんだと思うくらいずっと幸せでした。
チーム全員で作品に向かっていく力強さと誠実さの中でお芝居ができて、とにかく嬉しかった。
信頼できたから飛び込めた瞬間が何度もありました。
この作品と、関わるすべての方に心から感謝しています。

・東出昌大/【村木】

「石井隆作品の主人公『名美』はファムファタルであらねばならない」
私も参加したスタッフ会議で一同そう話し合い、主役オーディションを開催する運びとなった。
オーディションには素敵な女優さんが数多く参加して下さり、素敵なお芝居の瞬間も沢山あった。
だが、井筒しまは特質だった。彼女が演技を始めると、なんて事ない会議室が映画世界になった。
愛しい人を見つめる横顔、本音を隠したまま微笑んだ時間、相手の心を掻き乱す言葉、全てが切実で妖艶で、名美だった。
彼女を主演に迎えて突き進んだ今作、関係者一同が彼女で良かったと今も考えています。
令和の名美を、お楽しみになさって下さい。

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・毎熊克哉/【川島】

石井隆さんの世界を城定秀夫監督が撮る。こんな面白い企画に声をかけていただき、喜んで参加させていただきました。これまで何度も映画をご一緒させていただいている城定監督のもとで、“石井さんならどう撮ったのかな?”と想像しながらシーンを重ねていくのも楽しかったです。 雨や人間から発せられる湿度の高さと、どこか寂しげな空虚が映画的な魅力を放っている、そんな作品になっているかと思います。是非スクリーンでご覧ください。

・監督:城定秀夫

「今の時代に本作を作る理由は何か?」そんなことを聞かれました。恐らくはこれからも聞かれると思います。
でも、僕にとっては時代もなにも関係ありません。「石井隆の漫画と映画が昔から好きだから」理由はそれだけです。
渡された脚本は極めて石井隆的であると同時に自分には極めて難しいもので、「これ、石井監督が撮ったやつでみたかったな……」などとも思ったのですが、迷うことなく引き受けました。
断る道理がありません。石井隆ですから。
とはいえ、映画は愛だけでは作れません。解釈を問おうとしても作者は雲の上です。
苦難は多く、石井監督に叱られるようなことをしでかしてしまっているかもしれませんが、僕なりに精一杯、死力を尽くし戦ったつもりです。
みてください。

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