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中村吉右衛門、鬼平のように生きたい!「鬼平犯科帳」完結の胸中告白

最後の「鬼平犯科帳」を撮り終えた中村吉右衛門
最後の「鬼平犯科帳」を撮り終えた中村吉右衛門

 国民的時代劇シリーズ完結編「鬼平犯科帳 THE FINAL」(フジテレビ系・12月2日から2夜連続放送)の記者会見が25日、都内で行われ、28年に渡ってファンを魅了してきた、主演で歌舞伎俳優・人間国宝の中村吉右衛門が「長いようで、あっという間でもありました」「今は終わったんだなと、半分ボーっとした感じです」と心境を明かした。

 池波正太郎の同名小説を原作に、江戸時代後期、“鬼の平蔵”と恐れられた火付盗賊改方(ひつけとうぞくあらためかた)長官・長谷川平蔵の活躍を描く本作。中村主演のシリーズは1989年7月にスタートし、昨年12月までに連続ドラマで137本、単発スペシャルドラマ12本の計149本を放送。今回の前編「五年目の客」と後編「雲竜剣」に分かれた「THE FINAL」で通算150本の節目となり、有終の美を飾る。

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終了を迎えしみじみ

 「(第1話から殺陣を担当した)宇仁(貫三)さんが、(最終話を)撮り終えた後、僕のところで大泣きに泣かれたのを見て、家族的で素晴らしい人たちに囲まれてやってこられたことに感謝しました」と大役を終えた感慨を明かした中村。「舞台がお休みのニッパチ(2月、8月)に撮影が入る。京都の撮影所は、冬は寒いし夏は暑いしで。雪の中、わらじ履きで腹痛になったり、クーラーが壊れちゃったり。懐かしい思い出です」と述懐すると、最も印象深い撮影に、スタート第1話「暗剣白梅香」の回をあげ、「アクションが得意の監督(小野田嘉幹)で、走り回って立回りという、肉体的に今はできないことをやりました」と笑う。

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 また、「40歳のとき、(原作者の)池波先生が『鬼平をやらないか』というのにお断りしてしまい、さぞお怒りのことだろうと思っていたんです。それでもかわいがっていただき、45歳で再び声をかけていただいた」としみじみ。「鬼平は、先生ご自身もモデルだったのではないか、池波先生の一部だったのではないかと、私は思っているんです」と続けると「悪を倒すだけでなく、悪の中に善を見出し、弱い者を同じ人間と見て助ける。そんな鬼平みたいに生きられたらいいなと、憧れます」と語った。

 今作では、多岐川裕美梶芽衣子レギュラー陣のほか、谷原章介渡辺大尾上菊之助橋爪功さだまさしなど豪華ゲストが出演。尾上は、義父にあたる中村と映像作品で初共演を果たす。後編では尾上と剣を交えるシーンもあり、中村は「一対一の立ち回りをやりました。親が斬られちゃいけねぇなあと思っていたんですが。一生懸命やってくれました」と満足そうな表情を浮かべていた。(取材/岸田智)

ドラマ「鬼平犯科帳 THE FINAL」前編「五年目の客」は12月2日(金)21時~22時52分、後編「雲竜剣」は12月3日(土)21時~23時10分 フジテレビ系で2夜連続放送

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