「デッドプール」アニメシリーズから離脱者たち！
マーベルきっての破天荒ヒーロー、デッドプールをアニメシリーズ化する企画から、米FX局と、脚本・製作総指揮を務めることになっていた、テレビドラマ「アトランタ」などの俳優ドナルド・グローヴァーとその弟ステファン・グローヴァーが離脱したことが明らかになった。The Hollywood Reporter が報じている。
FX局が昨年5月、ドナルドとステファンを脚本・製作総指揮に迎え、マーベル・テレビジョンとともに10エピソードから成る大人向けアニメとして製作すると発表していた本シリーズ。今年放送の予定だったが、FX局とグローヴァー兄弟がそろって同企画を去ったという。
FX局は、「クリエイティブ面での相違により、FX局、ドナルド・グローヴァー、ステファン・グローヴァーは、マーベル・テレビジョンと話し合い、マーベルの『デッドプール』アニメシリーズから離れることになりました。FX局はこのプロジェクトに関わることはありません。FX局とマーベルは（マーベルの「X-MEN」のキャラクターを主人公にしたSFアクション）『レギオン』シリーズでは、今後もパートナー関係を続けていきます」と発表した。
過激な暴力と下品なジョークに加え、“第四の壁”（フィクションと現実との境界）を突破して、ファンに語りかけてくることで人気のデッドプール。ライアン・レイノルズ主演の映画版ではR指定ながらも大ヒットを記録した。FX局のCEOジョン・ランドグラフは昨年、「僕たちは、映画版とは明確な違いのある作品にしたいと思っているんだ」と意気込んでいたが、それは実現しないことに。だが、アニメシリーズ化の企画自体はなくなっていないようで、ディズニーが2019年に開始を予定している独自の動画配信サービスで配信されるのではないかとみられている。（編集部・石神恵美子）