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本屋大賞は映画化の宝庫!山崎賢人、有村架純の主演作も待機

宮下奈都原作の『羊と鋼の森』に主演する山崎賢人
宮下奈都原作の『羊と鋼の森』に主演する山崎賢人 - (C) 2018 「羊と鋼の森」製作委員会

 全国の書店員が“今いちばん売りたい本”を決める「本屋大賞」の授賞式が4月10日に都内で行われ、辻村深月の「かがみの孤城」が大賞に選ばれた。今年で15回目となる同賞は、過去の受賞作に映像化された作品が多いことでも知られる。

真剣なまなざし…!ピアノと向き合う山崎賢人『羊と鋼の森』【画像】

 受賞すれば売上を大きく左右する影響力を持つ「本屋大賞」。既存の文学賞とは異なり、新刊書の書店(オンライン書店含む)で働く書店員の投票のみで選出&決定され、過去1年間で書店員が本を選び投票するシステムを取っている。そんな同賞は出版不況と言われる現在、「売り場からベストセラーをつくる」というコンセプトで業界内に新風を巻き起こした。

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 その余波は出版業界のみならず、映画業界にも影響を及ぼしている。過去に大賞を受賞した湊かなえ「告白」、東川篤哉「謎解きはディナーのあとで」、三浦しをん「舟を編む」、伊坂幸太郎「ゴールデンスランバー」、百田尚樹「海賊とよばれた男」、冲方丁「天地明察」など、その多くが映画化。今後も、一昨年の大賞である宮下奈都「羊と鋼の森」(主演は山崎賢人)が6月に、昨年ノミネートの「コーヒーが冷めないうちに」(有村架純)は9月に、そして2012年にノミネートの「ビブリア古書堂の事件手帖」(黒木華野村周平)が11月に公開が予定されている。

 2018年の大賞は、辻村の「かがみの孤城」が受賞。辻村は2004年に「冷たい校舎の時は止まる」でデビューし、作品には「ツナグ」「鍵のない夢を見る」「凍りのくじら」「本日は大安なり」「ハケンアニメ!」などがある。辻村も映像化の常連で、映画化には松坂桃李主演の『ツナグ』(2012)、水川あさみ主演の『太陽の坐る場所』(2014)があり、今回の受賞作にも期待がかかる。

 なお、2位には柚月裕子による将棋ミステリー「盤上の向日葵」がランクイン。同著者による「孤狼の血」は白石和彌(『凶悪』)が監督、役所広司主演で実写映画化され、6月に公開される。(編集部・大内啓輔)

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