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木村佳乃、ドロドロ愛憎ドラマで“泥棒猫”のセリフに苦戦

「どういうアクセントで言えばいいのかわからなかった」という木村佳乃
「どういうアクセントで言えばいいのかわからなかった」という木村佳乃

 女優の木村佳乃が2日、六本木・テレビ朝日で行われた土曜ナイトドラマ「あなたには渡さない」(11月10日23時15分スタート)試写会イベントに登壇。修羅場連続のラブ・サスペンスに挑むにあたり「心をこめて、キャスト一同みんなで頑張っていますので、元気に明るくドロドロしたいと思います!」と意気込んだ。イベントには共演の水野美紀田中哲司萩原聖人も登場した。

 連城三紀彦の小説「隠れ菊」を原作にした「あなたには渡さない」は、40代の男女4名が繰り広げる愛憎劇。離婚届を手に現れた夫の愛人(水野)に、本妻(木村)が挑んでいく。劇中には強烈なインパクトを放つセリフが数多く登場する。印象に残ったセリフについて木村は「普段“泥棒猫”なんて言わないので、どういうアクセントで言えばいいのかわからなかった」と述懐。対する水野が「わたしは『ご主人をいただきにまいりました』ですね。料亭で小競り合いをしているところでこっちから口を出すと、『あんた誰や』と言われて、『ただの通りすがりの客や』と。そんなときわたしの中では『キル・ビル』のテーマが鳴り響くんです」と続くと、木村も「ウェスタンの世界ですね」と付け加えた。

あなたには渡さない
田中哲司&水野美紀&木村&萩原聖人

 作品内容はドロドロであるが、撮影中は和気あいあいとしているという。水野が「木村さん、田中さんと3人が集まると、だいたい子供の話になるんです。今日の夕飯はどうしようとか、あのレシピに味噌を足すといいよなんて言い合って」と明かすと、木村も「頭の中は常に子供のご飯のことばかり」と同意。さらに田中も「僕にとって二人は子育ての先輩なので、毎日聞きたいことがあるんです。でも木村さんは育児の話をしていても、本番が始まると急に変わって。僕は引きずるんですけど、その切り替えがすごいですね」と木村に脱帽していた。

 萩原は「いつも『今日の佳乃』というコーナーがあって。毎日のようにキュートなことが起こるんです。前もすごくお疲れモードだったときがあって。『明日はどうしよう、家に帰って台本を読んだ方がいいかな、寝た方がいいかな』と言われたんで、『寝た方がいいよ』と言ったんです。それでも次の日になると、寝られなかったというので、台本を読んでいたんだなと思ったら、(花沢健吾のコミック)『アイアムアヒーロー』を読んでいたって。台本を読んでたんじゃないんかいと思いましたよ」と笑いながらぶっちゃけ。これに対して木村は「ゾンビが大好きで、大人買いしちゃったんですよ。でも実は『AKIRA』も買ってしまって。届いてしまったんでどうしようと思っています」と告白。水野は「こんなに天真爛漫(らんまん)で、憎めない人はいないんですよ。だからこの人を憎む感情がわかなくて。そこに苦しんでいます」と意外な苦労を明かしていた。(取材・文:壬生智裕)

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