すべてPC画面で展開の異色スリラー『search/サーチ』が好調スタート
全編PC画面上で展開していくことで話題の映画『search/サーチ』が先月26日より公開され、全国62スクリーンでの上映ながら、公開9日で興行収入1億円(数字は配給調べ)を突破した。
本作は、失踪した娘を捜すため、父親が彼女のSNSを頼りに捜索を試みる姿を描くスリラー。パソコンの画面の中ですべてのストーリーが展開するという斬新なアイデアと、巧みなストーリーテリングがサンダンス映画祭で話題となり、過去には『ラ・ラ・ランド』のデイミアン・チャゼル監督の出世作『セッション』も受賞した観客賞に輝いた。
『スター・トレック』シリーズのスールー役で知られるジョン・チョーが主人公を演じ、メガホンを取ったアニーシュ・チャガンティ監督はこれが長編監督デビューとなる。
先月26日から11月4日までの公開10日間の興収は1億1,259万3,400円で、これは2012年12月に公開され、最終興収4億8,000万円をたたき出した『ドント・ブリーズ』の106%にあたる好成績。
SNS上では「こんなに面白い映画がまだ作れるのかと腰が抜けた」「画面のカーソルまでもが芝居していて、凄い」「これが監督デビュー作だなんてびっくり」などと絶賛の声が相次いでおり、配給元のソニー・ピクチャーズ エンタテインメントも「『ドント・ブリーズ』を超える成績が見込める」と期待を寄せている。(編集部・中山雄一朗)