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「うた☆プリ」QUARTET NIGHTにかけた思いとは?声優陣が語る<インタビュー>

写真左から蒼井翔太、森久保祥太郎、鈴木達央、前野智昭
写真左から蒼井翔太、森久保祥太郎、鈴木達央、前野智昭 - (C) UTA☆PRI-MOVIE PROJECT

 『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム』(公開中)で、アイドルグループ・QUARTET NIGHT の声優を務める森久保祥太郎(寿嶺二役)、鈴木達央(黒崎蘭丸役)、蒼井翔太(美風藍役)、前野智昭(カミュ役)が、映画の感想と QUARTET NIGHT にかけてきた思いを明かした。

『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム』ギャラリー

彼らが“ここにいる”と感じられる映画に

『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム』
『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム』より - (C) UTA☆PRI-MOVIE PROJECT

 アニメ「うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE」シリーズに、物語の当初から登場するアイドルたちによるグループ・ST☆RISHの“先輩”として登場した QUARTET NIGHT。この劇場版の完成にあたり、森久保は改めてST☆RISHの声優陣の強い思いを感じたという。

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 「18人全員で舞台あいさつに立って、ST☆RISHのキャストのコメントを聞いていた時に、僕らより先にこの作品をスタートさせた彼らの思いをひとしおに感じました。『劇場版まで来た』という思い。『うた☆プリ』はゲームでスタートし、テレビアニメ化され、間にはライブがあり、いろんな角度から積み重ねてきたものがあって今回の劇場版につながったので、すごく感慨深いことなんだなあと。僕らが感じていたこと以上にST☆RISHの表情を見て感じました」

 実際に作品を観て、鈴木はライブ作品としてのクオリティーに驚いたと明かす。「想像していたよりもはるかに“ライブな”映像になっていて、本当のアイドルのコンサートを映像で観ているのと同じ感覚。アニメーションならではの演出もあったので、より没頭して観ました。ST☆RISHや QUARTET NIGHT、HE★VENSのみんなってどこかにいるんじゃないかなって思ってしまうほど。ファンタジーなのにリアリティーがあるって最高に面白いことだなと思います。一つ一つ作っている側の愛情と、それを応援してくれる人の愛情が混ざりあってできたかたちなんだろうなと観ていて感じました」

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『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム』
『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム』より - (C) UTA☆PRI-MOVIE PROJECT

 蒼井は「アイドルの彼らがゲームそしてアニメ、劇場版と進んでいくそのレールが本当のアイドルと一緒」と強調する。「アニメというくくりじゃなくて、本当にここにアイドルたちがいるんだと自分たちも実感しました。劇場版で彼らが、自分たちが演じている役とはまた違った“彼ら自身”として観えた時に、応援してくださっているみんなの愛がより一層わかりました」

 前野は、この劇場版のステージに前野たち自身がライブをやる上でのヒントもあるのではと覚悟して観たというが、「観ているうちにこれは絶対真似できないから彼らに任せようと素直に思えるぐらいすごいパフォーマンスでした。やっぱり彼ら18人にはずっとそうであってほしいなと思いますし、刺激だったり感動だったり、いろんな感情を揺さぶられる内容でした」とアイドルたちに称賛の言葉をおくった。

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QUARTET NIGHT と違う道を“並走”してきた

『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム』
(C) UTA☆PRI-MOVIE PROJECT

 劇中の QUARTET NIGHT は、特に個人意識の強い4人が集まっている。当初、森久保、鈴木、蒼井、前野のキャスト4人が集まった時も、アニメに出てきたばかりの頃の QUARTET NIGHT と同様に「バラバラ」だったと振り返る。

 「全員向いている方向が違う。その時に4人でどうやりたいかって話をして、各々がちゃんと向き合って本気でやりたいと話した時に、逃げずに本気でやろう、それを自分たちのカラーにしようと決めました」(鈴木)

 「QUARTET NIGHT が“四者四様”であるように、僕ら自身もそうでした。前野は音楽活動について(あまり)経験がないというようなこともありましたし、翔太は声優としてのキャリアがまだ浅く、達は自身の音楽活動とは違うアプローチをしなければならなかった。俺は俺で一世代下の人たちと組むことになって足を引っ張らないかと思っていました。僕ら自身がそういうとこから始まったんですよ」(森久保)

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『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム』
(C) UTA☆PRI-MOVIE PROJECT

 キャラクターを演じることの背後に、それぞれの情熱をのぞかせた彼ら。役と自分自身とが「お互いに違う道だけれど並走しているような不思議な感覚」があるという。そうして積み上げたものが劇場版の QUARTET NIGHT にはつまっている。ST☆RISH、HE★VENSとは異なる QUARTET NIGHT ならでは魅力を改めて聞くと「反発力」と即答した前野。

 「絆は確かにあるんですけど、4人で飯行こうぜとはならない反発力っていうのがほかのグループにはない魅力の一つだと思います。それぞれがメンバーのことを大事には思っていると思うんですけど、それを必要以上に出さずに胸にずっとしまっている。曲を歌う時にはそれを出して一つになって、終わったら『じゃあな』ってすぐ帰るみたいなあっさりした関係性が僕はすごく好きです。それがST☆RISH、HE★VENSにはない QUARTET NIGHT としての強みでもあるのかなと思いますね。ずっとケンカしてるし、決して肩組むようなことはないんですけど、確かな絆はそこにあって。だから僕は彼らに必要以上にべたべたしてほしくないですもん。仲良くなってほしいですけど、『黒崎、飯に行くか(カミュの声色で)』みたいなのは違う(笑)」

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 “歌でつながっている4人”という事実を鈴木も繰り返す。「音楽が俺たちをつないでくれている。絆を生むのは歌だけでいい、そして心の奥底でつながっていればいい。自分たちの思う絆だけがあればいいから、他人にアピールするようなものが必要じゃないって4人とも思っている。そこが彼らの魅力の1つかなと思います」

 それに加え、蒼井は4人のハーモニーを挙げる。「ST☆RISHやHE★VENSの7人のまとまった歌声ってすごいと思います。だけど4人であっても、先ほど前野さんも言った反発力があるからか、逆に個性が一つにはまる。パズルががっちり合うというか、それぞれ互いにないものを持っているから凸凹が重なるというか、そのハーモニーが僕はめちゃくちゃ好きです」と思いを込めた。(編集部・小山美咲)

以下、各キャストからファンに向けたコメント

『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム』
『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム』より - (C) UTA☆PRI-MOVIE PROJECT

 「この劇場版が現状での『うた☆プリ』の集大成だと思っています。もちろんこれからもっともっといろんな展開をしていける作品ではあると思いますが、この劇場版で彼らが出せる最高のパフォーマンスをしているので、ぜひみなさんの目で確認していただきたいですし、これまで『うた☆プリ』を観たことがない方にもおすすめできる作品になっていると思います。これをきっかけにして『うた☆プリ』の世界をどんどんどんどん知っていただけたらうれしいですし、おそらくこれからもいろんな展開していくと思いますので、引き続き応援していただけるとうれしいです」(前野智昭)

 「これまで『うた☆プリ』という作品とアイドルの彼らを応援してくださった方々、どこの誰でもなく間違いなく彼らにみなさまの愛は届いています。その証が見られるような作品になっていると、改めてみなさんの大好きな彼らとの絆を再確認できる劇場版になっていると思いますし、初めての方は彼らがここまで来るのにどういった道をたどってきたんだろうって改めて知りたくなるような作品になっていると思います。そして僕自身も美風藍を演じさせていただきましたが、演じた彼らが本当にそこに立っているような、そんな感覚になりました。自分の演じたキャラクターがそのように観られる日が来るなんて、これまで愛してくださった方々に感謝の気持ちでいっぱいです。自分たちもできれば4人そろってどこかの劇場に観に行きたいなってくらいの気持ちです。その愛をこの作品以上の愛にして……ってどうなるかわからないんですけど、またみなさんと一緒に共感して大きくしていきたいなと思っています」(蒼井翔太)

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 「ゲームから始まり、そこから数えると本当に長い時間をかけて、舞台あいさつのときに鈴村健一(聖川真斗役)さんがおっしゃっていましたが『想像していただけで終わっていたはずのステージ』というものが作り込まれて、ダイジェストではなく全編通してちゃんと観られるっていうのは初めての機会。それを楽しみにしてほしいなって思います。そこに本当にST☆RISH、QUARTET NIGHT、HE★VENSというアイドルたちがいるんだと思える作りになっているので、ぜひその姿を見届けてほしいです。今までも応援してくださっている方はそんな彼らが作り出す圧巻のステージを楽しんでほしいですし、これから知る方にはこんなすごい世界があるんだよっていうところをぜひ観ていただきたいです」(鈴木達央)

 「舞台あいさつのときにマモちゃん(一ノ瀬トキヤ役・宮野真守)が、『うた☆プリ』だからこそできた映画だと言っていました。谷山紀章ちゃん(四ノ宮那月役)は『うた☆プリ』でまだやれることがあったというように言っていました。そんなことが僕は印象的でした。よく聞かれるのがキャストとして『この先どんなことをやりたいですか』ということなのですが、僕が答えるのは『うた☆プリ』を応援してくれる方が彼らに望むこと、それが僕らのやりたいことですと。だから劇場版もそうですし、僕らが出演するライブがあれば、彼らのライブを見たいという声もある。ゲームがやりたい、テレビアニメで観たいとか、『うた☆プリ』を応援してくださるみなさんが期待することは僕らのやりたいことでもあるので、劇場版をまた一つ皮切りにこの先もみなさんが期待を高めていただければ、僕らもキャストとしてみなさんと触れる機会があると思いますので、引き続きアイドル18人への希望と期待をしていただきたいと思います」(森久保祥太郎)

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