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「宇宙戦艦ヤマト」小野大輔、古代進のセリフに変化 2205は「リハビリの物語」

続編『ヤマトよ永遠に REBEL3199』にも期待! - 左から中村繪里子、小野大輔、井上喜久子、山寺宏一、福井晴敏、西崎彰司
続編『ヤマトよ永遠に REBEL3199』にも期待! - 左から中村繪里子、小野大輔、井上喜久子、山寺宏一、福井晴敏、西崎彰司

 アニメ「宇宙戦艦ヤマト」シリーズ最新作『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 後章 -STASHA-』の上映記念舞台あいさつが5日、新宿ピカデリーにて行われ、声優の小野大輔山寺宏一井上喜久子、シリーズ構成・脚本の福井晴敏、製作総指揮・著作総監修の西崎彰司(「崎」は「たつさき」)、MCを務めた中村繪里子が出席。作品への熱い思いを語った。

【画像】古代進がヤマト新艦長に!『新たなる旅立ち 後章 -STASHA-』

 本作は、1979年放送のアニメ「宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち」をモチーフに、銀河レベルでの星間戦争を全2章で描く完全新作の後編。ガミラス星を破壊し、双子星のイスカンダルを奪おうとする敵・デザリアムに対して、かつて敵対していたデスラーと宇宙戦艦ヤマトが手を組んで立ち向かう。

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 『宇宙戦艦ヤマト2199』『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』と続くシリーズ。古代進役の小野は、「これまでの作品と比べて全8話と短いのですが、僕のなかでは長い旅をした感覚でした」と濃密な時間だったことを明かすと、「この旅のなかに、ヤマトが行き着いた先が全部描かれているように感じました」と感慨深い表情を浮かべる。

 続けて小野は、「2202までは地球を救う話ですが、今作ではその先にあるスターシャとデスラーの物語。大きな宇宙を舞台に、二人の愛を描いた作品だと思います」と自身の解釈を述べると、デスラーの声を担当した山寺は「デスラー目線で見ると、大変なことが次から次へと起こって疲れました。こんなにたくさん見せ場を作っていただきありがとうございました」と制作陣に感謝する。

 イスカンダルの女王・スターシャ役の井上は、「ガミラスの真実を語る大変な役割を担わせていただきました」と神妙な面持ちで語ると「台本をいただいたとき、涙が止まらなかった。スターシャの思いをどれだけ語れるのか、自分がしっかりしゃべることができるのか、とても緊張しました」と胸の内を明かす。しかし、そんなプレッシャーをはねのけ出来上がった作品に井上は、「いつもみんなのお姉ちゃんでいたいと思っていたのですが、この作品によって、宇宙のお姉ちゃんになりました」と晴れやかな表情で語った。

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 「スターシャとデスラーの物語」と本作を表現した小野は、「やっとデスラーの心情を見ることができました。ヤマト好きとしては、そのことが一番嬉しかった」とファン目線での感想を述べると、古代が本作で新艦長となったことに触れ「福井さんの脚本で、明確に古代のセリフが少なくなったなと感じました」と変化を述べる。

 福井は「今作は、古代にとってリハビリの物語。2202であんなにひどいことになってしまった古代にとって、もう一度人間として立ち直って周囲と向き合えるようになるための期間なんです」と説明すると、「今作をもって、ようやく『宇宙戦艦ヤマト』が大人の観られるアニメになった。皆さんが生きてきた年月をもって共感ができる……アニメではやれているようでやれていなかったこと。これをステップに、3199に繋げていきたい」と先日発表されたシリーズ続編『ヤマトよ永遠に REBEL3199』への思いを明かしていた。(磯部正和)

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