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田中圭、キラキラするために独特な役づくり

田中圭
田中圭

 俳優の田中圭(37)が23日、都内で行われた映画『女子高生に殺されたい』(4月1日公開)の完成披露試写会に来場し、キラキラした若手キャストに気後れしていたなか年代の近い大島優子(33)が現場に来て「仲間が来た!」と喜んだというエピソードを明かした。この日は南沙良河合優実莉子茅島みずき城定秀夫監督も来場した。

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 『ライチ☆光クラブ』や『帝一の國』などで知られる古屋兎丸のコミックを実写映画化した本作は、女子高生に殺されたいという願望を持つ高校教師・東山春人(田中)の9年をかけた犯罪計画を描くサスペンス。そんな過激な内容を「原作のマンガを読んで面白いなと思ったんですが、これが映像になるとどうなるのかと。僕自身、監督とご一緒するのは初めてだったのでワクワクしていました」と語る田中は、演じる東山について「もちろん彼の欲望を突き詰めると女子高生に殺されたいということになると思うので、僕も殺されたいと思いながらお芝居をしようと思ったんですけど、これがなかなか難しい。結局想像するしかないので、これといった役づくりはしていないんです」と振り返る。

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 一方、これまでに田中と度々共演している大島は、今回は田中とは元恋人という設定であることを踏まえ「田中さんとは毎回役柄の関係性が違っていて。今回も元恋人というまた新しい関係性だったのですが、撮影の合間は変わらぬ田中圭だなと。だから安心感がありましたね」と長年培った信頼を覗かせる。

アクリル板を叩いてクレームを入れる大島優子(右)と、まあまあとなだめる田中(左)

 田中も「大島さんが現場に来た時は本当にホッとしました。というのも、皆さん見てわかる通り、とにかくキャストが若くてフレッシュで。キラキラしているわけですよ」と語ると、大島が「おい!」とツッコんで場内は爆笑。その姿にあわてた田中が「キラキラの種類が違うから! キラキラしてないなんて言ってないじゃない」とフォローを入れるなど、息の合った掛け合いを見せた。

 さらに生徒役の若手キャストとの共演について「最初はこの子たちとお芝居ができないというくらい、目を見るだけでみんな目がキラキラしているので、罪悪感を感じてしまうんです」と告白する田中。「でも現場ではとにかく堂々としていなくてはいけないと思って。とにかく毎日走ろうと。俺もキラキラしているんだからと、よく分からない暗示をかけて。『君もキラキラしているけど、俺もキラキラ頑張ってるから』という感じで。唯一の役づくりはそこかもしれない」と独特な取り組みを披露。一方で、「そうやってみんなと同じ土俵に立とうと思っていたんで、大島さんが来た時の安心感といったら。『仲間が来た!』という」と大島の存在に救われたことを明かし、「お芝居に関してはやりやすいですし、センスもいい。純粋にお芝居を楽しめる方ですからすごく良かったです」と全幅の信頼を寄せていた。

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 そんなやりとりを見ていた城定監督は、「田中さんが言った通り、女子高生に殺されたいということなので。役づくりのしようがなくて。こっちも想像でやるしかなくて。その辺はかなりキャストに委ねることが多かった」と切り出し、「でも教室のシーンでは何日目かに、いつの間にかリアルな高校のクラスっぽい雰囲気になっていて。田中圭さんがクラスの先生みたいになってまとめてくれているんだなと思って、すごく感謝しましたね」とコメント。

 その言葉に「走ったかいがありました」と笑う田中に対して、城定監督も「僕の知らないところで、そんな努力をしてくださっていたとは知らなかったので、感動しました」と返した。(取材・文:壬生智裕)

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