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大河「光る君へ」二人の子役話題 紫式部と藤原道長の複雑な幼少期好演

初回「約束の月」より落井実結子演じる紫式部(まひろ)の幼少期
初回「約束の月」より落井実結子演じる紫式部(まひろ)の幼少期 - (C)NHK

 吉高由里子が紫式部(まひろ)役で主演を務める大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合・日曜午後8時~ほか)の初回が7日に放送され、紫式部の幼少期を演じた落井実結子(おちい・みゆこ/9)、藤原道長の幼少期・三郎を演じた木村皐誠(きむら・こうせい/14)、二人の子役が注目を浴びた(※一部ネタバレあり)。

【画像】初回「約束の月」場面写真

 大河ドラマ第63作となる本作は、平安中期に、のちに世界最古の女性文学といわれる「源氏物語」を生み出した紫式部の人生を描くストーリー。武家台頭の時代を目前にした、きらびやかな平安貴族の世界と、懸命に生きて書いて愛した女性の一生に迫る。脚本を大河ドラマ「功名が辻」(2006)、ドラマ「セカンドバージン」(2010)などの大石静、語りを伊東敏恵アナウンサーが担当する。

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~以下、初回のネタバレを含みます~

 初回「約束の月」では、幼いころから父・藤原為時(岸谷五朗)から漢籍の手ほどきを受け学問に触れていたまひろの幼少期、のちに深い絆を育んでいくことになる三郎(藤原道長)との出会い、そして母・ちやは(国仲涼子)を巡る衝撃的な出来事が描かれた。

 紫式部の幼少期を演じたのは、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(2022)で源頼朝(大泉洋)の娘・大姫(南沙良)の幼少期を演じた落井実結子。2020年放送のTBS火曜ドラマ「この恋あたためますか」では森七菜演じるヒロインの幼少期と、コンビニチェーン店専務(山本耕史)の娘という一人二役を担い、昨年放送されたNHKドラマ「大奥」では徳川家治(高田夏帆)の幼少期を好演。映画では『母性』(2022)では永野芽郁の幼少期にふんし、現在公開中のアニメーション映画『窓ぎわのトットちゃん』(青木恵子役)に声優として参加している。

 2作目の大河ドラマ出演となる「光る君へ」では、別の女性と会うためにしばしば家を留守にする父に心を痛める多感な一面や、博識で漢文をすらすらと綴る聡明さ、初対面の三郎を突拍子もない言動で振り回すユニークな一面など、紫式部の少女時代を生き生きと好演。目の前で母を殺される悲劇に見舞われるクライマックスでは悲しみや悔しさ、怒りなどさまざまな激情を表現して見せた。紫式部役の吉高は「好きなものや気になるものに触れた瞬間、吸い込まれるような目になるのが素敵でした」と12月に行われた初号試写会見で落井の演技に触れていた。

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木村皐誠演じる藤原道長の幼少期

 後に平安貴族社会の最高権力者となっていく藤原道長の幼少期(三郎)を演じたのは、木村皐誠。映画『約束のネバーランド』(2020・ラニオン役)や単発ドラマ「黙秘犯」(2022・市原隼人の少年時代)のほか、『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』(2023・テディ役)、『プーと大人になった僕』(2018・ルー役)、映画『クルエラ』(2021・ホーレスの幼少期)など洋画の日本語吹替えも多く担当している。

 「光る君へ」で演じる道長(三郎)は、平安中期の公卿・藤原兼家(段田安則)の息子で、兼家いわく「ぼーっとしてやる気がないが物事のあらましが見えている」。嫡男・道隆(井浦新)にコンプレックスを抱く次兄・藤原道兼(玉置玲央)の苛立ちを向けられ、暴行を受けることしばしば。怒るのがあまり好きではないと言い、足で字を書けるユニークな特技がある。散楽を見物した帰りのこと、飼っていた鳥が逃げてべそをかいていたまひろを見つけ、慰める。道長役の柄本佑は「本読みのときにごあいさつさせてもらったのですが、似ています。雰囲気も説得力もあったので嬉しいです」と初号試写会見で木村に賛辞を送っていた。

 幼くして受難に見舞われる少年少女の悲喜こもごもを体現した芸達者な二人の子役に、SNSでは「子役が凄い」「子役がほんとに上手いから泣けた」「よくあんなに柄本佑に似た子役を見つけたなぁ」「子役のキャスティングが神がかってる」「子役の泣き演技がガチで良かった」「幼少期をちゃんと子役が演じてくれて良かった」など沸いていた。(編集部・石井百合子)

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