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高梨臨「嫌われてもいいと思えるのが家族」 家族観を明かす

高梨臨
高梨臨

 女優の高梨臨が1日、都内で行われた映画『コットンテール』(公開中)の初日舞台あいさつに出席し、映画の内容にちなんで自身の家族観を語った。

【画像】舞台挨拶の様子

 本作は亡き妻の「イギリスのウィンダミア湖に遺灰を撒いて欲しい」という願いを叶えるため、東京からイギリスの湖水地方にわたった主人公・兼三郎(リリー・フランキー)とその家族の旅路を描く日英合作のロードムービー。学生時代にオックスフォード大学と早稲田大学で日本映画を学ぶなど日本に造詣の深いパトリック・ディキンソン監督がメガホンをとり、自身の母親を看取った経験を元に脚本を書き上げた。イベントには主演のリリー・フランキー、亡き妻役を演じた木村多江も登壇した。

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 高梨は本作で兼三郎の息子・慧(錦戸亮)の妻、さつきを演じた。リリーとは初共演だったというが、「あまり関係がうまくいっていない義理の親子役。でもリリーさんは現場でとてもフランクな人で、『ご飯行こうか』とか『ピーター・ラビット展に行こうか』と誘ってくれたり……。友達みたいな感覚で話してくださるんです。でも、お芝居が始まると兼三郎のじめっとした感じをちゃんと出されていて、すごいなって思いました」と撮影を振り返る。

 撮影はイギリスで行われ、高梨は現地スタッフとの交流について「パトリック監督はイギリス人で日本にすごく興味のある人。日本語が堪能でした。日本語でもコミュニケーションを取れる人なので海外の方と仕事をしている感じがしなかったです。撮影中もヨーロッパ中からいろんな国の人が集まっていて印象的でした」と話す。

 リリーはそんな高梨について「ヨーロッパのスタッフにモテていました」と紹介。というのも、監督をはじめヨーロッパ中から集まったスタッフは、高梨が出演したイランの名匠アッバス・キアロスタミ監督の映画『ライク・サムワン・イン・ラブ』(2012)を観ていた人が多かったそうで、「『本物だ!』みたいな感じでした。あの映画をきっかけに映画の業界に入ったという人もいたんだと思います」とも。

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 作品にちなんで家族をテーマにしたトークが行われると、高梨は「嫌われてもいいって思える存在が家族です」と持論を展開。「仕事の関係者とかだと、嫌われたくなくてどこか自分を偽ってしまうところも出てくるんですけど、親や主人の前では自分を偽ることなくいられます」と説明した。

 そんな高梨にリリーは「夫に嫌われてもいいっていうのは、周りの人が見たらどうなの? ってなる時もあるよ」とリリー節でツッコミを入れ、「知り合いの前ではいい嫁でいるのも大事」とアドバイス。さらに、リリーは撮影中の高梨について「休みの日、イギリスでよく一緒にお酒を飲んだんですけど、めちゃくちゃ飲むんですよこの人」と高梨の意外な一面も明かして会場を沸かせた。(取材・文:名鹿祥史)

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