シネマトゥデイ

シネマトゥデイ
.
ウォールフラワー
(C) 2013 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.
英題:
THE PERKS OF BEING A WALLFLOWER
製作年:
2012年
製作国:
アメリカ
日本公開:
2013年11月22日
(TOHOシネマズ シャンテ ほか)
上映時間:
配給:
ギャガ
カラー/ビスタサイズ

チェック:『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』のローガン・ラーマン、『ハリー・ポッター』シリーズのエマ・ワトソン、『少年は残酷な弓を射る』のエズラ・ミラー共演の青春作。原作者のスティーヴン・チョボスキーが監督を務め、自身の小説「ウォールフラワー」を基に、思春期の青年の揺れ動く心情を繊細なタッチで映し出す。困難を乗り越え成長する少年の心象風景が観る者の心を強く揺さぶる。

ストーリー:1991年、シャイで物静かな高校生チャーリー(ローガン・ラーマン)は、クラスメートたちに“壁の花”とあだ名を付けられ甘く見られていた。だが、彼の平凡な日常は、パトリック(エズラ・ミラー)とサム(エマ・ワトソン)兄妹との出会いによってすっかり様変わりする。チャーリーは初めて知る友情の素晴らしさや、初恋の胸のときめきに有頂天になっていたが……。

ウォールフラワー
(C) 2013 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

映画短評

  • なかざわひでゆき
    アウトロー高校生たちの瑞々しい青春模様
    ★★★★
    »読む«閉じる

     スクールカーストなどと呼ばれる以前から、歴然と存在してきた学校内の階級制度。いわゆる勝ち組の人気者グループと負け組の虐められっ子グループに大別されるわけだが、意外に見過ごされがちなのは、そのどちらにも属さないアウトローたちの存在だろう。学校社会を外野席から冷めた目で眺め、映画や音楽などの趣味も個性的。若さゆえの苦悩や疑問を抱えつつも、それなりに仲間同士で学園生活をエンジョイしている。筆者を含めた映画ファンの中には、そんな青春時代を過ごしたという人も多いに違いない。

     本作の主人公チャーリーは地味で内気な負け犬高校生。そんな彼が上級生の自由奔放な兄妹パトリックとサムに出会い、アウトロー高校生たちの輪の中へ入れてもらうことで、豊かな感受性を育み、淡い初恋を知り、青春の喜びも悲しみも学んでいく。

     キャストはどれも見事な当たり役だが、中でもエズラ・ミラーのエキセントリックな演技は最高に魅力的。全編に散りばめられた’80~’90年代UKロックの選曲も絶妙だ。見る者すべてを“あの頃”へと連れ戻し、思春期の夢と希望、不安と挫折を鮮やかに蘇らせてくれる珠玉の一本である。

  • 森 直人
    ザ・スミスと『ライ麦畑』――世代性も普遍性も強化
    ★★★★
    »読む«閉じる

    米国で1999年にMTVブックスから発売された原作小説は、邦訳が2001年に刊行された(訳・小西未来)。これが思春期男子の「中二病」的な自意識の発露といい、主観の告白調文体といい、J.D.サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』(小説内にも言及あり)のアップデートとして優れたものだった。

    そして昨年になり、原作者のスティーヴン・チョボスキー自身が監督を務める形で映画化。全体の印象は、原作よりさらに彼の世代色(70年生まれ)が強くなったこと。時代設定は91~92年だが、80年代後半の学園模様と言った方がしっくりくる。例えば主人公のフェイバリット曲が、ザ・スミスの「アスリープ」なのは同じだが、映画では『ラウダー・ザン・ボム』(87年の米国編集盤)収録――というディテールが追加。ちなみに原作で記される“完璧な曲”は、デヴィッド・ボウイの「ヒーローズ」となった!

    だが間口が狭くなったわけではない。むしろ世代性と共に私的な想いを濃厚に出すことで、普遍性も同時に強化されたはず。1951年に発表された『ライ麦~』の主人公ホールデン・コールフィールドが永遠の青春アイコンとなっているように。

動画

映画『ウォールフラワー』予告編

写真ギャラリー

Summit Entertainment / Photofest / ゲッティ イメージズ

ポスター/チラシ

  • 映画『ウォールフラワー』ポスター
    ポスター
  • 映画『ウォールフラワー』チラシ
    チラシ
  • 映画『ウォールフラワー』チラシ
    チラシ

スタッフ

監督・脚本・原作:
製作総指揮: ジェームズ・パワーズ
キャスティング: メアリー・ヴァーニュー
オリジナル音楽: マイケル・ブルック

キャスト

ブログン投稿ブログに投稿
  • FC2ブログに投稿!
  • ココログに投稿!
  • gooブログに投稿!
  • so-netブログに投稿!
  • exciteブログに投稿!
  • Bloggerに投稿!

『ウォールフラワー』の映画ニュース

  • 不倫小説の金字塔を映画化した『ボヴァリー夫人』が7月17日より日本で公開されることが決定。それに伴い予告編が公開され、『アリス・イン・ワンダーランド』シリーズで知ら...ア。相手役には『少年は残酷な弓を射る』『ウォールフラワー』などのエズラ・ミラーや、『プロメテウス...
  • 2月1日付のTSUTAYAレンタルDVD/ブルーレイランキングは、『テッド2』が2週連続で首位を獲得した。 見かけはかわいいが中身は下品な中年のクマのぬいぐるみテッドと、親友の...り込まれている。アントマンを演じるのは『ウォールフラワー』などのポール・ラッド。アントマンの技術...
  • 『ハリー・ポッター』シリーズのスピンオフ映画『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』のビジュアルを、Entertainment Weekly が公式Twitterで公開した。 同誌は、...ガーソングライターのアリソン・スドル、『ウォールフラワー』のエズラ・ミラー、『トータル・リコール...

楽天市場

ブログなどをご利用の方は以下のURLをトラックバックURLとして指定してください。

  • ウォールフラワー (2012) ▲ from どんくらの映画わくわくどきどき (2014年6月27日 3時7分)
    自分を表現できず殻に閉じこもりがちな少年の高校生活はやたらおかしな上級生とその仲間たちで一変する。 青春恋愛ドラマ? DVDで観た。 > ローガン・ラーマンとエマ・ワトソンは「ノア 約束の舟(2014)」でも共演した。 □ 高校に入学したチャーリーは友達作りに失敗し孤独な学生生活を送っていた。  アメフト観戦で上級生のパトリックに思い切って声をかけるとあっさり受け入れてくれて... ...[外部サイトの続きを読む]
  • 映画『ウォールフラワー』★心の膿を出して未来の花を咲かせ(^_-)-☆ from **☆(yutake☆イヴのモノローグ)☆** (2014年3月3日 22時54分)
                           サム        チャーリー         パトリック     作品について http://cinema.pia.co.jp/title/162502/ ↑ あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。   あらすじ→ ココ (結末まで)     孤独な高校生チャーリーが、義兄妹(パトリック&サム)と出逢って、活... ...[外部サイトの続きを読む]
  • 「ウォールフラワー」 from ここなつ映画レビュー (2014年1月6日 17時0分)
    観て良かった。心の中に満ちて行くこの想い。 単なる青春映画ではないし、単なる初恋映画でもない。普通なら、本人はそうとは気づかず、宝物のようなきらめく日々を過ごすティーンエイジャー。中学・高校・そして大学へと、一歩一歩階段を駆け上がって行く。時には苦しみ、時には無様に。いや、でもそんな単なる陳腐な話でもない。主人公のチャーリー(ローガン・ラーマン)は、ちょっとだけ普通じゃなかったのだし。 私は女なのに、高校生活始まりたての頃は「Wallflower」でいるしかなかったチャーリーに激しく感情移入して ...[外部サイトの続きを読む]
  • 若者よ、もがき、苦しみ、恋をして、目覚めるのだ。『ウォールフラワー』 from For James Bond 007 Lovers Only (2013年12月15日 13時13分)
    若者よ、もがき、苦しみ、恋をして、目覚めるのだ。『ウォールフラワー』 ...[外部サイトの続きを読む]
  • 「ウォールフラワー」:残っていく作品 from 大江戸時夫の東京温度 (2013年12月2日 23時15分)
    映画『ウォールフラワー』は'80年代が舞台とは言え、もっと普遍的な、あらゆるジェ ...[外部サイトの続きを読む]
[PR]
おすすめ特集
映画アクセスランキング
  • Loading...
»もっとランキングを見る«
楽天市場
スポンサード リンク
  1. 映画
  2. 2013年11月18日の週の公開作品
  3. 『ウォールフラワー』