シネマトゥデイ

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嘆きのピエタ
(C) 2012 KIM Ki-duk Film All Rights Reserved.
製作年:
2012年
製作国:
韓国
日本公開:
2013年6月15日
(Bunkamuraル・シネマ ほか)
上映時間:
配給:
クレストインターナショナル
カラー/ビスタサイズ/デジタル

チェック:独創的な作風で世界中から注目を浴びる韓国の鬼才キム・ギドク監督による、第69回ベネチア国際映画祭金獅子賞に輝いた問題作。昔ながらの町工場が並ぶソウルの清渓川周辺を舞台に、天涯孤独に生きてきた借金取りの男の前に突如母親と名乗る女性が現われ、生まれて初めて母の愛を知った男の運命を描き出す。主演はテレビドラマ「愛してる、泣かないで」のイ・ジョンジンと、ベテラン女優チョ・ミンス。二人の気迫に満ちた演技と、観る者の予想を超えたストーリー展開に圧倒される。

ストーリー:身寄りもなく、ずっと一人で生きてきたイ・ガンド(イ・ジョンジン)は、極悪非道な借金取り立て屋として債務者たちから恐れられていた。そんな彼の前に母親だと名乗る女性(チョ・ミンス)が突如現われ、当初は疑念を抱くガンドだったが、女性から注がれる愛情に次第に心を開いていく。生まれて初めて母の愛を知った彼が取り立て屋から足を洗おうとした矢先、女性の行方がわからなくなってしまい……。

嘆きのピエタ
(C) 2012 KIM Ki-duk Film All Rights Reserved.

映画短評

  • 中山 治美
    悟りを開いたギドク様による、暴力のその先
    ★★★★
    »読む«閉じる

    韓国映画界初となる、世界三大映画祭の一つであるベネチア国際映画祭で最高賞を受賞。ただ、キム・ギドク監督の尖りまくった旧作を知る者にとっては、「これで?」と物足りなさを感じるに違いない。事実『受取人不明』や『悪い男』、『うつせみ』に悶絶した筆者には、本作の観客に嫌悪感を抱かすような暴力&性描写にあざとさを感じる。それでも一時期、描きたいものがなくなったのではないか?と思えるほど作風が迷走していたギドク様に、描きたいものが生まれたことを歓迎したい。今回は資本主義社会への疑問が製作エネルギーになったようだが、この社会への怒りが滲み出る作品こそギドク映画なのである。しかも今まで、怒りのすべてを暴力で表現していたギドク様だが、新たな展開を見せてきた。暴力の痛みはいずれ消えるが、裏切りや愛する人を喪失することこそ、何より人間に大きなダメージを与えることを。恐らく、3年間のブランクで体験したことが生かされているのだろう。おかえり!ギドク様。彼の復活を祝いたい。

  • 森 直人
    凶暴なエモーションと完璧な造形美の奇跡的共存!
    ★★★★★
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    キム・ギドク監督独特のアートフォームが完璧な造形美として結晶した大傑作。韓国映画で初の三大映画祭最高賞(ヴェネチア国際映画祭金獅子賞)を獲得し、彼の作品にしては珍しく興行的にもヒットしているが、実際、現時点の最高作と呼んでいいのではないか。例えば『悪い男』(02年)の愛する女を売春宿で働かせるヤクザにしろ、『絶対の愛』(06年)の恋人に飽きられることの不安から整形手術を繰り返す女にしろ、ギドクが扱う強烈な人物像やモチーフの核にあるのは常に「愛の飢え」である。それを今回は「ピエタ」=キリストを抱いた聖母マリア像という明確な宗教的イメージで持って、現代の神話へと昇華してみせた。魂の奥底に直接手を伸ばしてくる凶暴なエモーションを発揮しながら、同時にクラシックな端正さも備える、まさに天才の成せるワザ。ラストシーンはフェリーニの『道』(54年)と並ぶような映画史に残る永遠の名場面だ!

動画

映画『嘆きのピエタ』予告編

ポスター/チラシ

  • 映画『嘆きのピエタ』ポスター
    ポスター
  • 映画『嘆きのピエタ』チラシ
    チラシ
  • 映画『嘆きのピエタ』チラシ
    チラシ

前売券特典

  • 映画『嘆きのピエタ』嘆きの涙をふくハンカチ
    嘆きの涙をふくハンカチ

※数量や販売期間が限定されていたり、劇場によっては取扱が無い場合があります。


スタッフ

監督・脚本・編集・エグゼクティブプロデューサー:
サウンドデザイン: イ・スンヨプ
視覚効果: イム・ジョンフン
衣装: チ・ジヨン
セットデザイン: チョン・ソンホ
エグゼクティブプロデューサー: キム・ウテク
プロデューサー: キム・スンモ

キャスト

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『嘆きのピエタ』の映画ニュース

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    今の所、この作品が、私の今年のNo.1。キム・ギドク作品には好き嫌いがあるので、これを私のNo.1と言うのには勇気がいるが、大変面白かったんだから仕方がない。打ちのめされた、という気持ちが主流だが。 私が母性を過剰評価しているとか、母性に幻想があるとか、そういうのではない。むしろ、韓国の(特に男子の)母性への無条件なある種盲信みたいなものには、村上龍の「半島を出よ」に書いてあった、逃亡犯が姿を現すと死刑になると判っていながら、母親の死に目には何が何でも駆け付け、それで捕えられて死刑になってもそれが ...[外部サイトの続きを読む]
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    ■ シネマート六本木にて鑑賞嘆きのピエタ/??? 2012年/韓国/104分 監督: キム・ギドク 出演: チョ・ミンス/イ・ジョンジン 公開: 2013年06月15日 公式サイト 生まれてすぐに母親に捨てられ、3... ...[外部サイトの続きを読む]
  • 【映画】 嘆きのピエタ from 別冊 社内報 (2013年8月17日 13時37分)
    キムギドクの路線は嫌いじゃなかったけど、こればかりはいただけない… 通常、こういう役回りは「愛する女」で、過ぎると陳腐になりがちだけど、そこに母親を充てると重いなぁ。 あとは障害者。 登場人物を殺しまくるのは現実的ではないけど、障害を与えるようでは生々しく、見てられない痛々しさ。 この2点で人には薦められない作品。 ■ シアターキノにて(札幌初日初回) キム・ギドク初期作品集BOX(4枚組) [DVD]Happinet(SB)(D)「鰐」 キム・ギドク初期作品集BOX(4枚組) ...[外部サイトの続きを読む]
  • 『嘆きのピエタ』(R15+) 鑑賞するには覚悟が必要? from コナのシネマ・ホリデー (2013年7月10日 15時11分)
    <ピエタ>とは、十字架から降ろされたイエス・キリストを胸に抱く、聖母マリア像。慈悲深い母の愛の象徴。強靭なまでの“母の愛”が向かう先は、いったい ...[外部サイトの続きを読む]
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