シネマトゥデイ

シネマトゥデイ
.
青天の霹靂
(C) 2014 「青天の霹靂」製作委員会
製作年:
2014年
製作国:
日本
日本公開:
2014年5月24日
上映時間:
配給:
東宝
カラー

チェック:作家や俳優としても活躍する人気お笑い芸人の劇団ひとりが書き下ろした小説を、自らメガホンを取って実写化したヒューマンドラマ。40年前にタイムスリップした売れないマジシャンが、同じマジシャンであった若き日の父とコンビを組み、自身の出生をはじめとする家族の秘密を知る。『探偵はBARにいる』シリーズなどの大泉洋が不思議な体験をする主人公を快演し、その両親にふんする劇団ひとり、『GO』などの柴咲コウが物語を盛り上げる。涙と笑いに満ちた物語に加え、4か月の練習を経て臨んだ大泉洋のマジックシーンにも目を見張る。

ストーリー:場末のマジックバーで働く、さえないマジシャンの轟晴夫(大泉洋)。ある日、彼は10年以上も関係を絶っていた父親・正太郎(劇団ひとり)がホームレスになった果てに死んだのを知る。父が住んでいたダンボールハウスを訪れ、惨めな日々を生きる自分との姿を重ね合わせて涙する晴夫。すると、突如として青空を割って光る稲妻が彼を直撃する。目を覚ますや、40年前にタイムスリップしたことにがくぜんとする晴夫。さまよった果てに足を踏み入れた浅草ホールで、マジシャンだった父と助手を務める母(柴咲コウ)と出会い……。

青天の霹靂
(C) 2014 「青天の霹靂」製作委員会

映画短評

  • 清水 節
    『異人たちとの夏』的情緒から『素晴らしき哉、人生!』的感動へ
    ★★★★
    »読む«閉じる

     涙を押し売りせず、適度な笑いを散りばめ、約90分に収める。ウェルメイドなプログラムピクチャー感覚を熟知した新人監督が誕生した。絶望、家族、時の流れ、生の意味――観る者の心に寄り添い、映画的ダイナミズムに対して抜かりない。『異人たちとの夏』的情緒から『素晴らしき哉、人生!』的感動へと昇華させる手腕には舌を巻く。とりわけ1973年の浅草の活気を、長野県上田市に再現したリアリティは特筆もの。
     
     唯一の難点は、物語がありがちなこと。しかし三谷幸喜よりもキャメラのフレームを踏まえていて、山崎貴のように愁嘆場とCGに頼らない。東宝は今後、「映画監督 劇団ひとり」を積極的にプロデュースしていくべきだ。

  • 山縣みどり
    劇団ひとりの才能にビックリしました
    ★★★★★
    »読む«閉じる

    作家デビューした時にいわゆる芸人さんとは一線を画した人だと感じた劇団ひとり。頭もいいし、文才があるのは確かだと思っていた彼が自著を自ら脚色し、監督まで務めたのには驚いた。売れないマジシャンの自分探しという主軸に新味はないが、笑わせどころや泣かせどころの塩梅が上手。しかも強弱の付け方も心得たもの。あまりにも手慣れているのにびっくり。これが初監督とは思えない出来の良さなのだ。芸達者な大泉洋を向こうに回してのひとり本人の演技はやや見劣りするものの、キャラクターに対する本人の思い入れが伝わってきて好感度UP。雷門ホールの支配人役に風間杜夫がハマっているのもなんかうれしかった。

  • 森 直人
    僕たちの『素晴らしき哉、人生!』
    ★★★★★
    »読む«閉じる

    劇団ひとりはチャップリンの影響を公言しているが、本作の「どん底まで絶望した男に奇跡が降りてくる」という基本フォーマットはむしろフランク・キャプラの系譜だ。主人公が両親の若き日に対面する展開は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の応用。ここはいかにも70年代生まれの世代的刷り込み感がある。

    大泉洋との偽インド人&中国人コンビ「ペペとチン」が本気で笑えたり、全体に芸人のアドバンテージが活かされているが、その最たるものは「人生の光と影」の強烈なコントラストだろう。自分は一歩間違えれば「2」(エースやキングに対する最弱カード)の側なんだ、という浮き草稼業の自覚が痛切なリアリティを支えているように思う。

  • くれい響
    上映時間96分、プログラムピクチャー感が心地よい
    ★★★★★
    »読む«閉じる

    上映時間2時間越えが当たり前になった日本映画で、“『バック・トゥ・ザ・フューチャー』×『ALWAYS三丁目の夕日』”な原作。それだけに、どれだけ膨らましてくるかと思いきや、96分でまとめるプログラムピクチャー感が心地良い。つまり、初監督作にありがちな「やりたいこと全部ブチこみまっせ」な気負いも、ラストなど泣き笑いの押しつけがましさもない。
    監督はリスペクトする「寅さん」臭漂う父を自ら演じるが、ここでも芸達者ぶりを発揮。大泉洋との絡みもバラエティでなく、映画として成立している。寄席の描写は甘いかもしれないが、監督の叔父である作家・川島ゆぞのショートショートにも通じる才能を感じる拾いモノである。

  • ミルクマン斉藤
    あえて新奇さを狙わずに。
    ★★★★★
    »読む«閉じる

    まず90分強の上映時間がいい。涙の押し売りを程よく踏みとどまり、さらっと終わってみせるセンスの良さ。正直、初監督作らしい冒険はないが、あえてオーソドックスで丁寧な撮影・照明を選択して、自分の指向する泣き笑いの世界を堅実にモノにしている。主人公が奇術師だけにトランプは常に人生の謂として用いられるが「同じカードは存在しない」というルールのもと、タイムトラベルものとしてはわりあい厳格に「未来は不可避」「パラレルワールドは存在しない」ことを前提に話を進めるのも、物語を簡潔かつ力強くしている。ところでこの映画、案外キイとなるキャストは風間杜夫かも。そのココロは『蒲田行進曲』と『異人たちとの夏』だ。

動画

映画『青天の霹靂』予告編

ポスター/チラシ

  • 映画『青天の霹靂』ポスター
    ポスター
  • 映画『青天の霹靂』チラシ
    チラシ
  • 映画『青天の霹靂』チラシ
    チラシ

スタッフ

監督・原作:
プロデューサー: 川村元気

キャスト

ブログン投稿ブログに投稿
  • FC2ブログに投稿!
  • ココログに投稿!
  • gooブログに投稿!
  • so-netブログに投稿!
  • exciteブログに投稿!
  • Bloggerに投稿!

『青天の霹靂』の映画ニュース

  • お笑い芸人の劇団ひとりが、『男はつらいよ』シリーズなどの山田洋次監督の新作喜劇映画『家族はつらいよ2』に敏腕刑事役で出演していることが明らかになった。テレビ朝日系...のコメントを発表している。 自身の小説「青天の霹靂」を自ら監督して映画化するなど、お笑いだ...
  • 女優の酒井若菜が19日に放送された日本テレビ系の「行列のできる法律相談所」で、共演NGとウワサされていた浅草キッドの水道橋博士との関係について真相を語った。 15年前、...の誤解を後から知ったという水道橋博士は「青天の霹靂でしたね」と本音を漏らすも、現在は非常に...
  • お笑い芸人の劇団ひとりが来年4月に公開される『映画クレヨンしんちゃん 爆睡! ユメミーワールド大突撃』で脚本を担当することが明らかになった。 自著の映画化作品『青天の霹靂...

楽天市場

ブログなどをご利用の方は以下のURLをトラックバックURLとして指定してください。

  • 「青天の霹靂」:感覚がベタで古くて・・・ from 大江戸時夫の東京温度 (2014年7月17日 22時8分)
    映画『青天の霹靂』は、劇団ひとりの初監督作品ですが、間違えて『陰日向に咲く』を撮 ...[外部サイトの続きを読む]
  • 「青天の霹靂」 from 元・副会長のCinema Days (2014年6月19日 6時21分)
    丁寧に撮られているが、作劇やキャラクター設定に釈然としないものが残るのは、やはり作り手が“素人”のせいだろうか。ウェルメイドを狙うよりも、異業種監督らしい八方破れな仕事ぶりを見たかったというのが本音だ。  場末のマジックバーで働くマジシャンの轟晴夫は... ...[外部サイトの続きを読む]
  • 【 青天の霹靂 】同じカードは存在しない from 映画@見取り八段 (2014年5月28日 22時3分)
    青天の霹靂      監督: 劇団ひとり    キャスト: 大泉洋、柴咲コウ、劇団ひとり、笹野高史、風間杜夫、柄本佑、入江雅人、前野朋哉、黒田大輔、中村育二、今井隆文、小村裕次郎、諌山幸治、ヤマザキモータース、稲川実代子、須田琉雅 公開: 2014年5月24日 201… ...[外部サイトの続きを読む]
  • 青天の霹靂 : 父と母の愛情に涙 ジーン...(≧ω≦。) from こんな映画観たよ!-あらすじと感想- (2014年5月26日 20時51分)
    今日の広島は、少し肌寒い天気でした。まあ、私には丁度良い感じなのですが。ちなみに、本日紹介する作品はこちらになります。 【題名】 青天の霹靂 【製作年】 2014年 【 ...[外部サイトの続きを読む]
  • 青天の霹靂 from 佐藤秀の徒然幻視録 (2014年5月26日 19時1分)
    公式サイト。劇団ひとり原作・監督・出演。大泉洋、柴咲コウ、風間杜夫、笹野高史。タイムスリップと言ってもSFでもない。かと言って、ファンタジーと言うほどでもなし。そもそも ... ...[外部サイトの続きを読む]
[PR]
おすすめ特集
映画アクセスランキング
  • Loading...
»もっとランキングを見る«
楽天市場
スポンサード リンク
  1. 映画
  2. 2014年5月19日の週の公開作品
  3. 『青天の霹靂』