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愛の渦
(C) 2014「映画 愛の渦」製作委員会
製作年:
2014年
製作国:
日本
日本公開:
2014年3月1日
(テアトル新宿 ほか)
上映時間:
製作:
「映画 愛の渦」製作委員会
配給:
クロックワークス
制作プロダクション:
ステアウェイ
宣伝協力:
ミラクルヴォイス / スターキャスト・ジャパン
カラー/ビスタサイズ/DCP5.1ch

チェック:演劇ユニット「ポツドール」を率いる演出・脚本家にして、『ボーイズ・オン・ザ・ラン』などの監督も務めた三浦大輔が同ユニットの舞台劇を映画化したドラマ。乱交パーティーに集まった、年齢も肩書もバラバラな男女たちが抱える欲望、嫌悪、劣等感といったものが絡み合い、思わぬ事態を引き起こす。『大人ドロップ』などの池松壮亮、『スクールガール・コンプレックス~放送部篇~』などの門脇麦のほか、新井浩文、滝藤賢一、田中哲司ら実力派が結集。彼らの熱演に加え、人間の愚かさやかなしみを深く見つめたテーマに考えさせられる。

ストーリー:高級マンションの一室に設けられた秘密クラブ、ガンダーラ。そこで開催される乱交パーティーに、ニート(池松壮亮)、フリーター(新井浩文)、サラリーマン(滝藤賢一)、女子大生(門脇麦)、保育士(中村映里子)、OL(三津谷葉子)、ピアスだらけの女(赤澤セリ)たちが参加する。セックスしたいという共通の欲望と目的を抱えている彼らだったが、体を重ねるのに抵抗を感じる相手も浮上してくる。さまざまな駆け引きが展開する中、ニートは女子大生に特別な感情を抱くようになっていく。

愛の渦
(C) 2014「映画 愛の渦」製作委員会

映画短評

  • なかざわひでゆき
    裸だらけの密室空間で晒される日本人の性(さが)
    ★★★★
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     とあるマンションの一室で行われる乱交パーティの人間模様を描いた作品。原作舞台などの予備知識が全くないと、アングラな重苦しい映画を想像してしまいがちだが、これが意外にも(?)大らかな人間愛を内包したユーモラスな風刺ドラマに仕上がっている。
     集まったのは後腐れなくセックスがしたい8人の平凡な男女。お互いの裸も性欲も晒さねばならない密室空間で、やがてそれぞれの本音や感情が絡み合っていく。
     愚かで滑稽で哀しくて、だからこそ愛おしいのが人間ってもの。とりあえず自己紹介から始めてみたり、ケンカしても結局は和を重んじちゃったりする日本人の性(さが)も絶妙に描き込まれ、ついついクスッと笑わされてしまう。

  • 中山 治美
    体より心が素っ裸にされる事の恥ずかしさ
    ★★★★★
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     大根仁監督『恋の渦』の原作者として注目を浴びることとなった三浦大輔監督。合コンにラブホの一室など性欲渦巻く場所を好んで描くが、俗世界でこそ人間の本性が露になることを知っているからだ。そして、本作の舞台は乱交パーティー会場。誰と一戦を交えるのか? 駆け引きを展開する男女の本音と、咄嗟につく嘘の滑稽さが凝縮された、一言一言のセリフの上手さに唸らされる。
     そもそも彼らは、前戯が面倒ゆえに風俗を選んだはずだ。なのに結局は、情に振り回されてしまうという人間の哀しき性。愚かだけど愛おしい、三浦監督ならではの人間讃歌である。

  • くれい響
    『ゼロ・グラビティ』にも似た映像体験
    ★★★★★
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     早い話、一晩で3回セックスする映画。とはいえ、そこに至るまでに初対面の男女の駆け引きが、これでもかというほど剥きだしに描かれる。そして、彼らを覗き見している感覚に襲われる我々は、三回戦を終え、朝を迎えた登場人物たち同様、恐ろしいほどの疲労と倦怠感に襲われる。それだけ観る側も体力を要するが、これはもう『ゼロ・グラビティ』や『グランド・マスター』にも似た、映像体験と言ってもいい。
     池松壮亮と門脇麦演じる男女は、まるで現代の『ジョンとメリー』にも見えるが、そうは問屋が卸さないところもいい。難をいえば、舞台版では終始クールだった窪塚洋介演じる店員に、ラストで人間味を持たせてしまったことぐらいか…。

  • 森 直人
    今年の新人女優賞、早くも超有力候補が登場!
    ★★★★
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    ポツドールのオリジナル芝居を鑑賞済みの人も、映画版は絶対観た方がいい。なぜなら舞台版になかった乱交セックスシーンにがっつり取り組んでいるから! ただしエロというより体当たりの気迫が際立つ。この真摯さこそが三浦大輔。例えばカラッとしたポップ感で、チャラさの中に鋭い人間洞察力を働かせた“陽性”の兄弟作=『恋の渦』の大根仁との資質の違いもよくわかるはず。

    ハードな現場をこなした役者陣は皆素晴らしいが、特に地味なメガネ女子大生を演じた門脇麦の存在感はだんとつ。本作から『闇金ウシジマくんPart2』(5月16日公開)のホストに貢いで身を持ち崩すフリーター役へとつながっていく。新人女優賞は決定か?

ポスター/チラシ

  • 映画『愛の渦』ポスター
    ポスター
  • 映画『愛の渦』チラシ
    チラシ
  • 映画『愛の渦』チラシ
    チラシ
  • 映画『愛の渦』チラシ
    チラシ
  • 映画『愛の渦』チラシ
    チラシ

スタッフ

原作・脚本・監督:
企画: 加藤和夫
プロデューサー: 岡田真 / 木村俊樹
企画協力: 太田雄子
音楽: 海田庄吾
ラインプロデューサー: 坂井正徳
音楽プロデューサー: 津島玄一
キャスティング: おおずさわこ
撮影: 早坂伸
照明: 神谷信人
美術: 露木恵美子
録音: 永口靖
編集: 堀善介

キャスト

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