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きみはいい子
(C) 2015「きみはいい子」製作委員会
製作年:
2015年
製作国:
日本
日本公開:
2015年6月27日
(テアトル新宿ほか)
上映時間:
配給・製作プロダクション:
アークエンタテインメント
カラー

チェック:幼児虐待や学級崩壊といった問題を通して愛について描いた中脇初枝の小説を基に、『そこのみにて光輝く』などの呉美保監督が映画化したヒューマンドラマ。学級崩壊をさせてしまう新米教師、親からの虐待を受け自身も子供を虐待する母親、家族を失い一人で暮らす老人といった老若男女が、現実と葛藤しながらも生きていく姿を映す。出演は、『軽蔑』などの高良健吾や『そして父になる』などの尾野真千子をはじめ、池脇千鶴、高橋和也ら。奥深いストーリーと共に、実力ある俳優たちの演技合戦が楽しめる。

ストーリー:新米教師の岡野(高良健吾)は、ひたむきだが優柔不断で、問題があっても目を背け、子供たちから信用されていない。雅美(尾野真千子)は夫の単身赴任で3歳の娘と2人で生活し、娘に暴力を振るってしまうことがあった。一人暮らしの老人あきこ(喜多道枝)はスーパーで支払いを忘れ、認知症を心配するようになる。彼らは同じ町で暮らしており……。

きみはいい子
(C) 2015「きみはいい子」製作委員会

映画短評

  • ミルクマン斉藤
    おばあちゃんの善意が街に伝播していく。
    ★★★★★
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    小樽らしき或る土地に起こる、幼い子供をめぐる3つの物語。いわばアルトマン的群像劇の手法で、それぞれが交わることはないけれど、ある時は対位法的に、ある時は互いに交響しあって、ひとつのクレッシェンドを形作っていく。その全体的な大きなうねりに、物語も、映像設計も(色彩のトーンと桜の花びら!)、音楽も(単音から豊饒なる「歓びの歌」へ!)すべてが寄与し、最終的にはこの街の過去・現在・未来を見通す物語となるのが美しい。その視覚的あらわれが、映画の軸となるおばあちゃん家の前の坂を絶妙なフレイミングで捉えるヨーロピアン・ヴィスタなのだ。そのサイズで尾野真千子を池脇千鶴が抱きしめるシーンの完璧ぷりったらない。

  • 相馬 学
    孤独や愛情、そしてハグの意味…現実を切り取る秀作
    ★★★★
    »読む«閉じる

     どこにでもある町のどこにでもある人の物語を成立させる、虚飾を配した素朴な作りに、まず引き込まれる。ここには私や、あなたの現実がある。

     語られるのは老若男女の孤独な日常。それが癒されるのは、不器用な人間たちの集合体のなかで困難と言えよう。しかし誰かが一歩踏み出し、他人をハグすることで、状況が一変することもある。単純なことだが、これが意外とできていない現実。その重さと、一歩踏み出した後の希望のバランスが良い。

     “愛されたい”という甘えを口にすることなく、呉美保監督は正面からこの現実を描き切る。こういう真摯な作品は評価されるべきだ。

動画

映画『きみはいい子』予告編
高良健吾、尾野真千子ら出演!映画『きみはいい子』特報
『きみはいい子』高良健吾 尾野真千子インタビュー 希望にあふれているわけではないけど、 希望はある映画

ポスター/チラシ

  • 映画『きみはいい子』ポスター
    ポスター
  • 映画『きみはいい子』チラシ
    チラシ
  • 映画『きみはいい子』チラシ
    チラシ
  • 映画『きみはいい子』チラシ
    チラシ

前売券特典

  • 映画『きみはいい子』オリジナル自由帳
    オリジナル自由帳

※数量や販売期間が限定されていたり、劇場によっては取扱が無い場合があります。


スタッフ

監督:
原作: 中脇初枝
製作: 川村英己
プロデューサー: 星野秀樹
脚本: 高田亮
音楽: 田中拓人

キャスト

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