シネマトゥデイ

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誰よりも狙われた男
(C) A Most Wanted Man Limited / Amusement Park Film GmbH (C) Kerry Brown
英題:
A MOST WANTED MAN
製作年:
2014年
製作国:
アメリカ/イギリス/ドイツ
日本公開:
2014年10月17日
(TOHOシネマズシャンテほか)
上映時間:
配給:
プレシディオ
協力:
TC エンタテインメント
カラー/シネマスコープ/5.1chデジタル

チェック:2014年2月に急逝したフィリップ・シーモア・ホフマン最後の主演作となった、ジョン・ル・カレの小説を実写化したスパイサスペンス。ドイツのハンブルクを舞台に、対テロ諜報(ちょうほう)チームを率いる男がテロリストの資金源となっている者の正体をつかんでいく。監督は『ラスト・ターゲット』などのアントン・コービン。『きみに読む物語』などのレイチェル・マクアダムス、『シャドウ・オブ・ヴァンパイア』などのウィレム・デフォーら実力派が共演。息詰まる展開に加え、ホフマンの熱演にも引き込まれる。

ストーリー:ドイツ、ハンブルク。諜報(ちょうほう)機関でテロ対策チームの指揮を執るバッハマン(フィリップ・シーモア・ホフマン)は、イッサというイスラム過激派に関わりがあるといわれる若い密入国者をマークする。人権団体の弁護士アナベル(レイチェル・マクアダムス)を介して銀行家ブルー(ウィレム・デフォー)との接触をもくろむ彼を、あえて拘束せずに監視するバッハマン。イッサの動向を追い掛けることでテロ資金源となっている人物にたどり着こうと考える彼だったが、思いも寄らない出来事が次々と降り掛かってくる。

誰よりも狙われた男
(C) A Most Wanted Man Limited / Amusement Park Film GmbH (C) Kerry Brown

映画短評

  • 森 直人
    原作ファンも納得&孤高のホフマンに涙。
    ★★★★
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    まずジョン・ル・カレ映画として秀逸。そしてフィリップ・シーモア・ホフマン映画としてはベストの部類だろう。

    ひたすら人間関係と情報で複雑な世界の解像度を地道に上げていく諜報戦が丁寧に描かれるが、原作よりはシンプル。ホフマン扮するバッハマンを主軸にしてリニア寄りの作劇に再構成しているのだ。その絶妙な脚色ゆえ、『裏切りのサーカス』より役者の魅力に集中した映画になった。

    世間の賞賛や栄光など関係なく、ただ自分の仕事を理想的に遂行しようとするバッハマン=ホフマンの姿が胸に迫る。監督のアントン・コービンはご存知もともと名写真家だが、これはホフマンの孤高な魂を映し出した最高のポートレートと言えるのでは。

  • なかざわひでゆき
    当たり前の正義が通用しない非情なスパイの世界
    ★★★★★
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     ドイツへ密入国したムスリムのチェチェン人青年の処遇を巡って、ドイツ諜報部やCIA、人権弁護士らの思惑が複雑に絡む。同じジョン・ル・カレ原作の「裏切りのサーカス」がそうであったように、本作も非情なスパイの世界を淡々と映し出すリアリズム志向が貫かれており、急転直下のクライマックスまで殆ど事件らしい事件は起こらないのだが、現代の世界情勢を背景にしている分だけ物語は理解しやすいだろう。
     これが最後の主演作となったフィリップ・シーモア・ホフマンは、当たり前の正義やモラルが全く通用しないパワーゲームの世界に無力感を覚えつつも、己の信念を通すため頑なに抵抗し続けるドイツ人スパイの悲哀を見事に演じている。

  • 平沢 薫
    その街は常に緑がかった青灰色をしている
    ★★★★
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    なるほど、この街では物語はそんなふうにねじれるていくだろう。秋、底冷えのする舗道、人々は俯き加減に早足で歩き、静かに談笑しながら、平気で互いを裏切る。空気の色は常にごく僅かに緑がかったブルーグレイで、しかし墨っぽさはなく、明度は高い。色調は、同じ原作者ル・カレの別の小説を北欧出身監督が撮った「裏切りのサーカス」と似ているが、手触りの柔らかさが違う。
    そんな街を創造した監督は、ミュージシャンの写真家出身、「コントロール」「ラスト・ターゲット」のアントン・コービン。この監督がル・カレの世界を撮るのだから、スタイリッシュに決まってる。そこをキメすぎずにさらりと撮ったところが、逆にクールだ。

動画

フィリップ・シーモア・ホフマン、ラストの主演作!映画『誰よりも狙われた男』予告編
急逝されたフィリップ・シーモア・ホフマンのインタビュー映像!映画『誰よりも狙われた男』特別映像

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スタッフ

製作総指揮・原作: ジョン・ル・カレ

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  • 「誰よりも狙われた男」 from ここなつ映画レビュー (2014年12月15日 13時7分)
    諜報物として大変質の良い作品な上にフィリップ・シーモア・ホフマンの遺作である。だから襟を正して観なくてはならない。邦題の付け方も粋だ。そして襟を正して観ていると、フィリップ・シーモア・ホフマン扮するバッハマンが、仕事に誠実であるが故に、「上の判断」に裏切られ梯子を外される結末が、サラリーマンとして何とも哀しい。大円団のフィリップ・シーモア・ホフマンを観たくてももう叶わない訳だし。ドイツ、ハンブルクの諜報機関でテロ対策チームを率いるバッハマンは、チームでイスラム過激派に関する情報を追って行く内、国際指名手配を ...[外部サイトの続きを読む]
  • 映画『誰よりも狙われた男』★正義と平和とトンビと油揚げ(―_―)!! from **☆(yutake☆イヴのモノローグ)☆** (2014年12月7日 17時41分)
              作品について  http://cinema.pia.co.jp/title/163903/ ↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。     ドイツ・ハンブルクで テロ対策の裏工作を、地味に指揮するギュンターは フィリップ・シーモア・ホフマン ☆ 本作は遺作となってしまいました …… &nbs... ...[外部サイトの続きを読む]
  • 誰よりも狙われた男/素晴らしい俳優を失ったと実感 from MOVIE BOYS (2014年11月24日 18時4分)
    今年の2月に亡くなったオスカー俳優フィリップ・シーモア・ホフマンの最後の主演作品。『きみに読む物語』のレイチェル・マクアダムスや『アンチクライスト』のウィレムデフォーらが共演している。イギリスのスパイ小説家、ジョン・ル・カレの同名小説を映画化した。ちなみに同作家の作品は最近では2011年公開の『裏切りのサーカス』がある。監督は『ラスト・ターゲット』のアントン・コービン。 ...[外部サイトの続きを読む]
  • 誰よりも狙われた男 from ダイターンクラッシュ!! (2014年11月13日 22時34分)
    2014年11月9日(日) 16:05~ TOHOシネマズシャンテ2 料金:1100円(シネマイレージデイ) パンフレット:未確認 レイチェルだったのか 『ヘラクレス』公式サイト 可愛い女弁護士だな と見ていたのだが、エンドロールで、レイチェル・マクアダムスと知る。ファン失格だ。 妙に仲良さげなキャストたち。 真ん中のデブは、フィリップ・シーモア・ホフマンであるが、彼の遺作となってしまった。 「裏切りのサーカス」で難儀させられたジョン・ル・カレの原作だが、本作は理解しやすい。 お勧め度:☆ ...[外部サイトの続きを読む]
  • ショートレビュー「誰よりも狙われた男・・・・・評価額1650円」 from ノラネコの呑んで観るシネマ (2014年11月12日 11時44分)
    “A most wanted man”は誰だ? スパイ小説の名手、ジョン・ル・カレが2008年に発表した同名小説をもとに、古今東西のスパイのメッカ、ドイツを舞台に、9.11後の諜報の世界を描くいぶし銀の秀作だ。 監督は伝説的なロック・フォトグラファーであり、映画監督としてもデビュー作の「コントロール」で高い評価を得たアントン・コービン。 また今年2月に46歳で急逝した、フィリップ・... ...[外部サイトの続きを読む]
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