シネマトゥデイ

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サンドラの週末
(C) Les Films du Fleuve - Archipel 35 - Bim Distribuzione - Eyeworks - RTBF(Televisions, belge) - France 2 Cinema
英題:
TWO DAYS, ONE NIGHT
製作年:
2014年
製作国:
ベルギー/フランス/イタリア
日本公開:
2015年5月23日
(Bunkamuraル・シネマほか)
上映時間:
配給:
ビターズ・エンド
カラー

チェック:カンヌ国際映画祭パルムドールを2度受賞したベルギーのジャン=ピエール・ダルデンヌ、リュック・ダルデンヌ兄弟による社会派ドラマ。従業員のボーナス支給のため上司から解雇を言い渡された女性が自身の解雇撤回のため奮闘する姿を描き、数多くの映画祭で話題となった。主演は『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』などのオスカー女優マリオン・コティヤール、ダルデンヌ兄弟作品常連のファブリツィオ・ロンジョーネやオリヴィエ・グルメらが共演。

ストーリー:体調が思わしくなく休職していたサンドラ(マリオン・コティヤール)は、復帰のめどが立った矢先の金曜日、ボーナス支給のため一人のクビを切らなくてはならないと解雇を通告される。ところが、同僚の計らいで週明けに職員たちが投票を行い、サンドラのためボーナス返上を受け入れる者が半分以上になればクビを回避できるという。その週末、月曜日の投票に向けサンドラは同僚たちの説得するため奔走するが……。

サンドラの週末
(C) Les Films du Fleuve - Archipel 35 - Bim Distribuzione - Eyeworks - RTBF(Televisions, belge) - France 2 Cinema

映画短評

  • ミルクマン斉藤
    M.コティヤールは美しさ以上にやはり名女優なのだ。
    ★★★★★
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    ズバぬけた手腕もない主婦(しかも心身の不調を抱えた)の再雇用vs1000ユーロの臨時ボーナス。どう考えても不利な闘いに挑むサンドラに、今の世間は厳しいのよと最初こそ鬱陶しさも感じるものの、社会的・心理的なプレッシャーに疲弊し、絶望感に潰されそうになりつつも“闘争”を続け、やがて他人の人生にも影響を与えていくさまにぐいぐい引き込まれていく。そりゃあ『ロゼッタ』の頃に比べると世界観は柔らかくなったが、ダルデンヌ兄弟独特の対象密着手持ちキャメラをメインとした映像そのものの強度と緊密なショットの積み重ねには一切無駄がなく、デジタル時代になって珍しくなくなった同種の映像とはやはり次元を異にする。

  • 森 直人
    他人事ではない「もし自分なら」のシミュレーション
    ★★★★★
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    ダルデンヌ兄弟の新たな傑作だと思う。ドキュメンタリーと緻密な構築の融合を基盤に、完全にプロの作劇と芝居が前面化している。

    描かれるのは「大人の通過儀礼」だ。自らを「ダメ女」とも称するヒロインが、復職を懸けたゲーム的状況に身を投じる。最弱レベルでスタートし、戦闘力=個人の生きる力を上げていく。それは自己責任社会の酷薄さの中、ありったけの希望をかき集めていく闘いでもある。

    職場をクビになる女性という初期設定は荒んだ家庭の少女を描いた初期の『ロゼッタ』と重なるが、今作の主人公は普通の主婦。その変化は労働と貧困の問題が拡大してきたからに他ならない。名曲「グロリア」で士気を上げるシーンには落涙。

  • なかざわひでゆき
    経済危機にあえぐヨーロッパの戸惑い
    ★★★★★
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     工場からクビを言い渡された人妻サンドラが、自らの解雇取消のためにボーナスを諦めて欲しいと頼むべく、週末を利用して同僚のもとを訪ねて回る。
     ヨーロッパの深刻な経済危機と移民問題が物語の背景。会社は人件費の安いアジアに仕事を奪われ、労働者も移民に職を奪われ。働き口は少なく賃金も安い。夫の安月給だけでは家のローンを払えないサンドラだが、同僚たちだってボーナスは死活問題だ。
     恐らく賛否は分かれるだろう。サンドラの境遇に同情する人もいれば、彼女の行動を厚かましいと感じる人もいるはず。だが、ある面で身勝手に思える彼女の焦りは、こんなはずじゃなかったというヨーロッパ人の戸惑いそのもののようにも感じる。

  • 山縣みどり
    甘えんじゃないよ、と言わせてもらいます
    ★★★★★
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    タルデンヌ兄弟が社会的弱者に温かいまなざしを注ぐのは素晴らしいが、サンドラの場合はどうなの? そもそも “余人を持って替え難い”人材ではないのだし、クビにするなと言うのが無茶。ワークシェアリングの欠点のひとつが優秀な人材とそうでない人が同等に扱われることで、解雇取り消しに反対しない同僚を悪者扱いする点も納得いかん。彼らも弱者だ。生産性と人間性のバランスを取るのは大事だが、サンドラの甘えに苛立つ。クビを取り消してほしくて会社に行くのも夫と一緒だし、同僚の説得も夫の運転で。サンドラがシングルマザーもしくは独身だったらもっと肩入れできたが、Wインカム!? 冷たい女と言われますが、仕事をナメんな!

  • くれい響
    マリオン・コティヤールが美しすぎて。
    ★★★★★
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    あまりに自分勝手でマイペースなサンドラの言動に、なかなか感情移入しにくい。だが、そこは世間の冷たい風をビュービュー吹かせる、毎度おなじみダルデンヌ演出。観る者に訴えかけながら、味方につけていく巧さは健在だ。とはいえ、同じく解雇宣告を受けた女性の姿を描いた『ロゼッタ』の衝撃に及ばないのは事実。その理由に、素人や無名俳優でなく、マリオン・コティヤールを起用したことが挙げられる。もちろんオスカー女優の名演を魅せてくれるが、やはり容姿的な美しさが前面に出てしまうのだ。物語にハッキリ決着をつけるあたりもダルデンヌ作品っぽくないが、これも老いなのか。というわけで、ダルデンヌ初心者向けとしては最適だ。

動画

映画『サンドラの週末』予告編
『サンドラの週末』マリオン・コティヤール インタビュー【第87回アカデミー賞 インタビュー】
オスカー女優マリオン・コティヤール主演!映画『サンドラの週末』特報

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