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母親役ハマる篠原ゆき子 『罪の声』那須田淳P、念願のキャスティング

映画『罪の声』で昭和の未解決事件に翻弄される母親を演じた篠原ゆき子
映画『罪の声』で昭和の未解決事件に翻弄される母親を演じた篠原ゆき子 - (C) 2020 映画「罪の声」製作委員会

 ドラマ「相棒 season19」(テレビ朝日系・毎週水曜午後9:00~)2話からレギュラー出演が決定し、話題を呼んだ篠原ゆき子。現在公開中の映画『罪の声』では昭和に起きた未解決事件に人生を狂わせられる薄幸な母親というガラリと異なるキャラクターに。これまでも多くの作品で母親を演じ高い評価を受けてきた篠原だが、本作に出演することになった経緯を那須田淳プロデューサーが語った。

【動画】『罪の声』緊迫の特報

 「相棒 season19」で、交通機動隊の白バイ警官から捜査一課に異動となった出雲麗音にふんする篠原。刑事部の男たちに煙たがられても、動じることなく受け流す強さとしたたかさを持つタフな女性だ。一方、かつて日本を震撼させた昭和の劇場型犯罪をモチーフにした塩田武士のミステリー小説に基づく『罪の声』では、元滋賀県警の警察官の妻で二児の母である生島千代子に。犯人グループの脅迫テープに声を使われ犯罪に加担させられたわが子たちと共に事件に翻弄されていく。

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罪の声
年月の経過、環境により変化していくビジュアルにも注目 (C) 2020 映画「罪の声」製作委員会

 予告編では炎に包まれる建物のそばで「大丈夫やから、あんたは逃げぇ!」と絞り出すように少年に呼び掛ける千代子の姿が見られる。本作のほか、これまでも母親を演じることが多かった篠原。映画『共喰い』(2013)では愛人の暴力に苦しみながら新しい命を守ろうとする母、『湯を沸かすほどの熱い愛』(2016)では耳に障害があり娘を手放さざるを得なくなった母、連続テレビ小説「エール」ではヒロインの同級生の厳格な母に。公開中の映画『浅田家!』では病気の子どもを全力で支える母を演じ、涙を誘った。

 那須田Pは篠原がゲスト出演したドラマ「コウノドリ」(2017)にも参加しており、土井裕泰監督とも意見が合致したことから篠原に千代子役をオファーしたという。「篠原さんは、映画『湯を沸かすほどの熱い愛』などを拝見し、いつかご一緒したい俳優さんでした。土井監督と過去に組んだ『コウノドリ』セカンドシーズンの第5話で、やっと念願がかないました。切迫早産で入院することになった27週の妊婦という、とても難しい役どころでしたが、母親として女性としての表現の素晴らしさが心に残っていました。今作の生島家の母親・千代子役もさまざまな運命と感情が交差する難役。この役は是非、篠原さんにお願いしたいと。土井監督も同じ思いでしたので、お願いし実現しました」

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罪の声
『罪の声』メイキングより (C) 2020 映画「罪の声」製作委員会

 今後、『ミセス・ノイズィ』(12月4日公開)、『女たち』(2021年春公開)などの主演映画を控える篠原。『ミセス・ノイズィ』では隣人の騒音、嫌がらせに悩まされる小説家の設定で、これまた母親役。『女たち』では一転して半身不随になった母の介護をする娘を演じる。(編集部・石井百合子)

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