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北村匠海「日本のエンタメを盛り上げる」俳優としての覚悟

北村匠海
北村匠海

 映画『東京リベンジャーズ』シリーズ3作品で主演を務めた北村匠海。現在25歳ながらも、8歳から芸能活動を行い、キャリアは17年にも及ぶ。近年は大作での主演も続き、自身も「敢えてプレッシャーを自分にかけて、厳しいところに追い込もう」と意識が変わってきたという。以前から同世代で「映画やドラマの世界を盛り上げていきたい」と語っていた北村。本シリーズを全うし、さらなる熱い思いが胸に去来しているというのだ。

【画像】豪華すぎ!『東京リベンジャーズ2』キャラクタービジュアル

5年周期でターニングポイントになる作品が……

 「僕が役者をやっていく上で、世代の近い仲間たちと盛り上げていきたいというのが、ひとつの大きなテーマなんです」と常日頃から語っている北村。最初に漠然と意識したのが10歳のときに公開された映画『ブタがいた教室』(2008)だった。

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 北村は、妻夫木聡演じる教師が連れてきたブタを育てるクラスの生徒役として同世代の子役たちと共に出演。「あの作品で初めて(第21回東京国際映画祭の)グリーンカーペットを歩く経験をさせていただきました」と強い印象を残したという。

 さらに3年後に出演した連続ドラマ「鈴木先生」(2011)では、長谷川博己演じる鈴木先生のクラスの生徒として、土屋太鳳三浦透子小野花梨松岡茉優、現在映画監督としても活躍している松本花奈らと共演。「今でもずっと続いている仲間たちとの出会いがありました。ギャラクシー賞を受賞したり、映画化されたりとすごく素敵な作品で大きな刺激を受けました」

 「鈴木先生」から5年後には、名優・寺尾聰のもとドラマ「仰げば尊し」(2016)で、新田真剣佑村上虹郎仲野太賀佐野岳ら同世代の俳優とガッツリと対峙。北村は「いま一線で活躍している同世代の仲間との出会いがありました。寺尾さんとのお芝居のなかで、ものすごく学ぶことが多かった」と忘れられない作品になっているという。

 奇しくもそれから5年後、映画『東京リベンジャーズ』(2021)では、いまをときめく若手俳優たちのなか、主演として北村が先頭に立った。「これだけ芝居のなかで信頼できる年の近い仲間たちがいると確認ができたことは、とても大きな財産になっています」

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5年後、10年後、エンタメ業界を盛り上げる存在になれたら

 一定の周期で出会う頼もしい仲間の存在、そして以前から声を掛けてもらい、多くの影響を受けてきたという小栗旬をはじめとした、上の世代の先輩たちから学んだことによって、北村は「この業界この世界全体のことを意識して仕事をするようになってきました。とにかく僕ら世代で5年後、10年後、エンタメを盛り上げる存在になれたらいいなと思って、みんなで切磋琢磨して頑張っています」と語る。

 こうした業界全体への思いは、「しっかり下の世代にも引き継いでいきたい」と北村は意気込む。「できるだけ演じるという仕事に集中できるような環境、一つの作品に集中できる時間をしっかりとれるような仕組みができればいいなと。そんなに簡単なことではないと思いますが、先輩方がいろいろ試行錯誤されているなか、僕ら世代もしっかりと考えていきたいですし、盛り上げたい。そして良いものを下の世代にもつなげていきたいです」

 最新作となる映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-/-決戦-』の二部作では、心強い仲間との出会いもさらに強く実感できた。一つの作品のクオリティーを突き詰めるために、制作サイド、俳優サイドがタッグを組み、良いものをつくるという理想が「しっかりとできるんだ」という手応えも感じたという。

 北村が「胸を張って“代表作”と言える」と語った『東京リベンジャーズ』シリーズ。5年周期のターニングポイント、次の2026年に北村がどんな存在で、またどんな作品を世に送り出すのかーー楽しみは尽きない。(取材・文・撮影:磯部正和)

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