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青木柚、“だらしない役”オファーに困惑も「ワクワク」役者としての糧に

『まなみ100%』中村守里と青木柚
『まなみ100%』中村守里と青木柚

 俳優の青木柚が22日、新宿シネマカリテにて開催中の「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2023」(カリコレ2023)で上映された映画『まなみ100%』トークイベントに登壇し、本作のオファーに困惑したことを打ち明けた。この日は、中村守里川北ゆめき監督も来場した。

期待の若手が共演!『まなみ100%』中村守里と青木柚

 川北監督の実体験を基にした本作は、平凡であることを嫌う少し変わり者の“ボク”(青木)と、“ボク”が高校時代から密かに想いを寄せる“まなみちゃん”(中村)との10年間を描いた青春映画。

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 青木は、ボク役のモデルの川北監督に「ハチャメチャな人」という印象を持ったそうで、「ここまでだらしない役は演じたことがなかったので、なんで僕に任せていただけたんだろうなと思いました」と困惑したことを明かしつつも、「見たことがない人で、作品自体も見たことのないものになりそうだなというワクワクがありました」と期待に胸を膨らませていたことを打ち明ける。

「撮影しながら役への解釈を深めることが同時進行でできた」青木柚

 川北監督は「物語的にひっちゃかめっちゃかだし、女の子にすごいアプローチするんだけど、それが嫌なふうになってほしくない。かわいらしいけど、ちょっと悲しみもある。そこを両立できる人は誰だろうと考えたときに柚くんがいいと思いました」と起用理由を明かした。

 その狙い通りのボクを演じ切った青木は「どうしても憎めないところや、一面的じゃない魅力が詰まった役だったので、ただのだらしない人にならないようにという意識で演じていました」と振り返り、「(現場に川北監督が)いるだけで演出されているかのような……。撮影しながら役への解釈を深めることが同時進行でできたことはいい面でした」とかつてない体験に充実した表情をのぞかせた。

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 さらに、作品を通して「自分の中にあるちょっとポップな部分」が引き出され、「(その後の)明るい役などは『まなみ100%』があったからフラットにいけるようになりました」と役者としての糧になったことも伝えていた。

 「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2023」は、ミニシアターの新宿シネマカリテが、多彩なジャンルと国境を越えたえりすぐりの新作、旧作、未公開作を上映する映画祭。(錦怜那)

映画『まなみ100%』は9月29日より全国順次公開

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