シネマトゥデイ

シネマトゥデイ


配給:ザジフィルムズ 
4月7日より渋谷シネ・アミューズにてレイトロードショー

3月31日より大阪・扇町ミュージアムスクエアにてレイトロードショー

構成・文 今祥枝+奥田悟郎



 といわれても、ピンと来ない人も多いかもしれない。だが、そんなことは大した問題ではないのだ! 映画を観れば誰もがそんな気持ちになるに違いない。『ビートニク』は詩人のアレン・ギンズバーグ、作家・詩人のジャック・ケルアック、作家のウィリアム・バロウズの3人を中心メンバーとして、'50年代に始まった新しいカルチャーの潮流“ビート・ジェネレーション”と、それらが今日のポップ・カルチャーに与えた影響を貴重な映像資料とインタビュー、多彩 な音楽で描き出しているドキュメンタリーである。そこで語られていることは、自由でユニークで何ものにもとらわれない「ビートの精神」だ。そのメッセージは、おそらく彼らについて何も知らなくても観る者に感動を与えてくれるはず。この特集では、そんな映画『ビートニク』の魅力をさまざまな角度から紹介する。


★代表作「 路上」 (河出文庫) 著者: ジャック・ケルアック著 福田 実訳 出版:河出書房新社\860

★ケルアック自身による「路上」の朗読を収録するCDもあり。

ジャック・ケルアック
Jack Kerouac
1922-1969

ビートニクの代表的な小説作品とされる「路上」の作者にして、ビートニク最大のスター。バイセクシュアル。コロンビア大学の友人を通 じて、アレン・ギンズバーグ、ウィリアム・バロウズらと出会い、後に“ビート・ジェネレーション”とケルアック自身が命名した文学上のムーブメントを起こした。1957年に「路上」を出版するや、瞬く間に“ビート・ジェネレーション”を代表する作家として注目される。放浪を繰り返しながら、ドラッグとジャズとセックスに溺れ、さらには禅思想を通 じて精神世界の探求にも熱心に取り組むという、その後のヒッピーたちにも受け継がれたビートのライフ・スタイル(?)は、ケルアックの生き様そのものだった。1969年に47歳の若さで他界
ジョニー・デップ 
Johnny Depp

主な出演作『シザーハンズ』『エド・ウッド』『デッドマン』『フェイク』『スリーピー・ホロウ』ほか。映画の中のパフォーマンスは… ケルアック作品「現代詩のための信条と技法」「路上」「地下街の人びと」より

★代表作「 裸のランチ」 著者: ウィリアム・バロウズ著 鮎川 信夫訳 出版:河出書房新社>

 

ウィリアム・S・バロウズ 
William S. Burroughs 
1914-977

ビートニクの作家。ゲイ。30歳のときに22歳のケルアック、18歳のギンズバーグと知り合う。最初の頃はケルアック、ギンズバーグにとって師匠のような存在だったらしい。1951年、処女作「ジャンキー」を発表するも、同年“ウィリアム・テルごっこ”をしていて妻を射殺、メキシコへ逃亡する(デビッド・クローネンバーグの「裸のランチ」はこの事件を中心に描かれている。)その後、タンジールでボロボロのジャンキーになりながらも、書き溜めていた文章をケルアックに手伝ってもらい原稿に整理。それが1959年、「裸のランチ」として出版される。以後、“カットアップ”などの手法を駆使しつつ作家として多くの小説を発表。晩年は映画などにも積極的に出演し、若いアーティストたちに影響を与え続けた。
デニス・ホッパー 
Dennis Hopper

主な出演作『イージー・ライダー』『ブルーベルベット』『ハートに火をつけて』『スピード』『スペース・トラッカー』ほか。 映画の中のパフォーマンスは… バロウズ作品「裸のランチ」「Deposition:Testimony Concerning a Sickness」「ダッチ・シュルツ最期のことば」より


★代表作 「吠える」[ギンズバーグ詩集 増補改訂版 著者: ギンズバーグ〔著〕 諏訪 優訳編 出版:思潮社>

★「Lion For Real + 2」マーキュリーレコード¥2,990(歌なんだか朗読なんだかイマイチ不明のCD)

アレン・ギンズバーグ 
Allen Ginsberg
1926-1997

ビートニクを代表する詩人。ゲイ。17歳のときに21歳のジャック・ケルアックと出会って意気投合した。23歳のときに、大学を中退した挙句に殺人事件に巻き込まれ、おまけに保釈金目当ての結婚に失敗して完璧に行き場をなくしていたケルアックを寮の部屋に泊めて停学処分をくらう。しかし、その後バロウズも交えた3人であっちへフラフラ、こっちへフラフラの生活を送り、それがビートの原点になった。1956年にシティ・ライツ書店から「吠える、その他の詩」を出版。翌年発表された「路上」とともに、ビートニクの代表作として注目される。後年はアメリカを代表する詩人として活躍。平和主義者として知られ、ベトナム反戦運動などにも積極的に参加した。酔っ払って素っ裸になっている映像多数あり。
ジョン・タトゥーロ 
John Turturro

主な出演作『ハートに火をつけて』『ミラーズ・クロッシング』『クイズ・ショウ』『ビッグ・リボウスキ』ほか 映画の中のパフォーマンスは… ギンズバーグ作品「吠える」より

 

 

 

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